植木屋が庭で見かける葉を食害したりする毛虫・芋虫・甲虫などを紹介しています。
名前など間違えなどあるかと思いますがご了承ください。幼齢幼虫と老齢幼虫では違いがあるものもいます。
庭木を害虫から守るためには日常的に観察が必要となります。庭に出た際にはたまには注意深く観察してください。枝葉が茂りすぎて風通しが悪くなりますと病虫害が殖えますので植木の手入れをすることをオススメいたします。
チャドクガやイラガなど刺されると厄介な毛虫もいますので気をつけてください。
特にチャドクガに刺された場合はかゆみと腫れを伴いますので皮膚科に行くことをオススメいたします。
若齢幼虫のうちはかたまって潜んでいることが多いようです。この時に除去すると割と楽に取ることが出来ますが注意して取り除いてください。
甲虫類や毛虫は葉の食べ方の違いもありますので、慣れてくると葉の食べられ方でも判断できたりします。
甲虫類も除去したり消毒は効果的ですがカメムシのようににおいを出す虫もいますのでお気をつけてください。
毛虫や甲虫などは良く観るとなぜこんな色や形があるのかと思うことがあり魅力的ではあるのですが、なかなか気持ち悪いです。
ご自身で消毒などされる場合は使用上の注意をよく読んで御使用くださ い。
主な庭木の毛虫の画像と解説

チャドクガ
ツバキ属を暴食する。刺されるとかぶれ、とてもかゆいです。植木屋泣かせの毛虫です。抜け殻なども触れるとかゆくなりますので要注意です。さされた場合は皮膚科に行くことをオススメいたします 。写真は幼齢幼虫です。

こちらはチャドクガの卵。
ツバキ、山茶花、茶類でこちらのようなタマゴを見かけたら取り除くのが良いでしょう。
ふわふわの成虫の体毛で覆われています。弱い方はタマゴでもかぶれますので注意してください

交尾中のチャドクガの成虫です。タマゴが生まれたら厄介なので見かけたら撃退をオススメします。
こちらも触れるとかぶれますので注意が必要です。

バラ類やツツジなど食害する。年数回発生する。とてもよくみかけます。1~2センチくらいでしょうか。
放置しておくと葉が1枚もなくなることもありますので注意が必要です。

タケノホソクロバ
竹や笹を食害するやや小型の毛虫。毛に触れるとかゆくなる方もいます。たまに大繁殖しています 。

こちらは刺されると痛いイラガの幼虫です。刺されると電気が走ったような痛みがありますので注意してください。
カキ、ウメ、モミジ、ヤマボウシ、カシなど雑食性で色々な樹木で見かけます。年1.2回発生。幼齢幼虫時は葉の裏に密集しています。
9月~10月頃がピークのようです。

こちらもイラガの幼虫です。同じイラガでも模様や形が若干異なりますがどれもなまこ状で痛々しい棘があります。

観にくいですが写真中央にいます。ツツジ、サツキの葉の裏に寄生して吸汁します。
タール状の黒い点はグンバイムシの糞です。

ツマグロヒョウモン・・・スミレを食害する。ビオラやパンジーなども食べるようです。近年良く見かけます。見た目は派手ですが刺す訳ではありません。しかしこちらも気持ち悪いです

イセリアカイガラム
みかんなどに付くカイガラムシです。
白綿状の卵のうをもつ大型のカイガラムシです。
大発生すると吸汁害のため樹勢が衰えます。
写真のものはナンテンについていました。
大天敵 のべダリアテントウ虫がいいるとかなり捕食してくれます。

ルビロウカイガラムシ・・・観にくいですが小豆色をし白点のような模様もありまり4ミリほどです。
モチノキや月桂樹、柑橘系などでみかけます。
新梢などに寄生して吸汁します。スス病を併発します。
葉の黒い部分はスス病です。
取り除くのがベストですが大量発生となると難しいので枝ごと取り除いてください。

大型で介殻をもたないカイガラムシ。
自由に移動し5,6月ごろ見かけます

モミジ、ウメ、ナラ類など食害。5月~6月、8月~9月の年2回発生。老齢幼虫はなかなかでかいです 。攻撃すると威嚇してきます。

サクラ、ツツジなど極めて多犯性の大型毛虫。老熟幼虫は6センチ近くのもなり大変気持ち悪いです。クワガタを採りに雑木林に出向くと結構見かけます

ヤブガラシなど食害。スズメガの幼虫の仲間は老齢幼虫は結構でかいです。
目立つのか鳥や蜂に捕食も良くされているように思えます

こちらもクチナシの葉などを暴食する大型の芋虫。私はスズメガの幼虫類は嫌いです。老齢幼虫になるとかなり大きくなり、知らない間に作業服に付いていたりとても気持ち悪いです

9月~10月発生。サワラに絡まっていたヤマノイモの葉を食べていました。
老齢幼虫らしくかなり大きく気持ち悪かったです

ウメ、サクラ、モモなどを食害。
全身にはザラザラした白点があります。

たぶんブドウスズメの幼虫と思いますが判りません。ヤブガラシを食べていました。スズメガの仲間も庭でよく見かけ種類も多いいです。

クロマツ、アカマツ、ヒマラヤスギなどにみられます。こちらは越冬前や春先に見かけるマツカレハのサイズです。
幼虫で越冬します。老齢幼虫と比べるとだいぶ違います。
天敵も多くよく捕食されているのもみかけます。
越冬幼虫ですので幹のコモ巻きはかなり有効です。

各種の松類に発生する刺す毛虫。年1回発生。幼虫で越冬します。老齢幼虫はこれもでかいです。気持ち悪いです。

こちらも松につく芋虫のクロスズメの幼虫です。6月~9月に発生。擬態がうまく松葉にいると気がつきにくいです。

スギドクガ
こちらはスギドクガ。緑色に白い縞があります。年2回発生。スギ、サワラ、ヒマラヤスギなどに付きます。ドクガと名が付いておりますが刺さないようです。

ウンモンクチバもしくはトモエガの幼虫かと思います。
フジについていました。フジ、ハギ、エニシダなどを食害します。
大発生はみかけません

かなりの雑食性。長毛と背面が白くて目立つ叢毛をもった4センチばかりの毛虫。6~7月、9月~10月の年二回発生 。私はツツジ類、ウメなどで見かけます。

やや緑色を帯びた淡黄色で少し白い毛が生えています。
数枚の葉を糸でつづり中に潜んでいます。大量発生はしないようです。
カシ類やモミジなどにつきます。こちらはレッドロビン(西洋カナメモチ)についていました。

サクラ、ウメ、モモ、カエデなどを暴食する。6月~9月に発生。老熟幼虫は紫黒、老齢幼虫は暗紫赤、毛がある。学校や街路樹などのサクラに大繁殖している姿を秋ごろよく見かけます

ブナ科の木の葉を食べます。
こちらはウバメガシを食べていました。
なかなか派手な色合いです

たぶんクビワシャチホコだと思います。
イロハモミジに付いていました。なかなか種類の判断は難しいです。

シャチホコガ
モミジ。ウメなど食害。5月~7月。9月の年2回発生。私の見た感じではフォルムはなかなかかっこいいです

ヒサカキを食害する。年2回発生。若齢幼虫は葉肉のみ食べるので、食痕は黄色い斑紋となって現れる

白っぽい黄緑色に黒の縦縞がある芋虫です。4~5月にマサキ、マユミ、ヒサカキなどに発生します。あまり動かない印象です。

広葉樹の新梢や細い緑枝に群生し吸汁。5月~7月に発生。成虫はたてに閉じた淡緑色の三角形をしています

小型の甲虫。成虫、幼虫ともにサンゴジュの葉を食害する。新葉が展開すると幼虫が、成虫は7月頃に葉を食害する。サンゴジュでは良く見かけます

こちらはサンゴジュハムシの幼虫と思われます。小さいので見つけにくいです。
オトコヨウゾメやガマズミ、オオデマリなど春先に油断していると丸坊主にされます。

銅色をしたコガネムシです。食害量も大きいです。果実や庭木の葉を食害します。どうやら食事中のようです。

アオドウガネ
近年よく見かける甲虫、被害が大きいようです。
シャラ、ウメ、マキなど多くの庭木の葉を食べます。
体色は濃緑色

本来は大豆や小豆などのマメ類を食害しますが、樹木も食害します。6月~9月に年1回の発生。

アオドウガネに食べられたマキの食害例。
食べられた所は茶色くなり醜くなります。

シダ類の葉を食べます。葉に溶け込んでなかなか見つけにくく見事な保護色です

名前が合っているか判りません。
最近ヤマモモを剪定するとよく見かけます。緑色の芋虫でヤマモモに付きます。
なかなか見つけにくいですが数がいると葉を結構食べられます。
個体差があるようで明るい緑色した物もいます。

あまり見かけません。シイの木で見つけました。
普段はアカガシなどにつくそうです

ゴマダラカミキリ。もっとも普通に見られます。白樺などによくみかけます。幼虫はテッポウムシと呼ばれる虫です。樹木から木屑を見かけた時は要注意です。写真は有りませんが近年は特定外来生物のクビアカツヤカミキリも増えていますのでサクラ、モモなどはご注意ください。

こちらはキボシカミキリです。
イチジク特有のカミキリムシです。ゴマダラカミキリは黒っぽく背面に白い点がありますがこちらは背面には黄色い斑点があります。こちらもよく見かけます。

小型のカミキリムシです。ベニカナメモチやレッドロビンなどに産卵したりします。幼虫はテッポウムシの仲間です。こちらも近年増えているようです

こちらはルリカミキリの被害にあったベニカナメモチです。
枝内にトンネルを掘りテッポウムシが生息しています

観にくいですが若葉の元辺りにいます。マツノミドリハバチでしょうか?
初めて見かけました。密集してついていました。
気になる方はご用心を。

マツアワフキの幼虫です。
マツの若枝にあわ状の分泌物がついています。
マツを吸汁しています

大型のシャクトリムシ。枯れ枝の擬態を取るので見つけにくいです。モミジ、サクラ、クヌギなど多数食害。
悪戯攻撃するとたまに挑んできます。

判断できません。

サワラの木についていました。ヒノキなどを食害します。
非常に葉に似て見事な擬態です

誰でしょう。詳細わからす・・・

果実などに口を挿し込み果汁を吸汁します。臭いにおいを出しますので気をつけてください

こちらもカメムシです。カメムシにも何種類もいます。大量発生する年がありますのでお気をつけてください