
庭に花を植えることと、季節の景色をつくることは、同じではありません。
花の大きさや色だけで植物を選ぶと、咲いている間は華やかでも、花が終わったあとに庭のまとまりがなくなったり、数年後に大きくなりすぎたりすることがあります。
茶花や花木のよさは、満開のときだけにあるものではありません。
芽吹き、蕾、枝ぶり、雨に濡れた葉、秋の実、冬の静かな姿。そうした小さな変化が重なって、庭に季節の流れをつくります。
茶花というと、お茶をしている人だけが植えるものと思われるかもしれません。しかし、玄関に一輪を飾るための花が欲しい方、坪庭や日陰の庭に自然な彩りを加えたい方、既存の庭木の足元に山野の風情をつくりたい方にも、茶花のある庭はよく合います。
庭師草庵では、東京の個人邸を中心に、茶花・花木・庭木の植栽や庭づくりを行っています。
植木屋として30年以上、実際に植物を植え、その後の育ち方を見てきました。
図鑑には「育てやすい」と書かれている植物でも、東京の強い西日や建物に囲まれた日陰、乾燥しやすい軒下では、思うように育たないことがあります。
このページでは、庭師が実際に庭で扱ってきた茶花・花木を中心に、庭での使い方、植える場所、将来の大きさ、手入れの注意点までご紹介します。
茶花や花木は、一本からでも植栽いたします。
どの植物を選べばよいか決まっていない場合も、庭の日当たりや広さ、既存の庭木との関係を見ながらご提案いたします。
季節の花を楽しむ植物に加えて、庭の中心や玄関前に植える一本をお探しの方は、主木の選び方もご覧ください。枝ぶりや常緑・落葉の違い、成長後の大きさなど、庭の骨格となる木を選ぶ際の考え方をご紹介しています。
茶花とは|花を飾るのではなく、季節を生ける植物
茶花は、華やかに咲きそろった花を見せるものではなく、その季節に咲く花を、枝や葉とともに自然な姿で生けるものです。
庭においても同じで、たくさんの花を一度に咲かせることだけが目的ではありません。
冬のワビスケ、早春のロウバイや梅、春のバイモやミツバツツジ、梅雨時のガクアジサイやバイカウツギ、秋のホトトギスやツワブキ。季節ごとに少しずつ見どころが移っていくことで、庭に奥行きが生まれます。
花が終わったあとも、葉や枝が庭の景色として残るか。
一枝を切ったとき、室内に生けられる姿になるか。
ほかの庭木や下草と並んだとき、互いを引き立てられるか。
草庵では、このような視点から茶花と花木を選んでいます。
東京の庭で茶花・花木を選ぶ5つのポイント
1.日向・半日陰・日陰を見分ける
同じ庭でも、午前中だけ日が当たる場所、西日が強く当たる場所、建物の陰になる場所では、植物の育ち方が違います。
半日陰に向くワビスケ、センリョウ、シュンラン、ホトトギス、ツワブキなどを、照り返しの強い場所へ植えると、葉焼けや乾燥を起こすことがあります。
反対に、梅、ロウバイ、リキュウバイなどは、日照が不足すると枝は伸びても花付きが悪くなる場合があります。
「日陰でも枯れないか」だけでなく、「その場所で美しい姿に育つか」まで考えることが大切です。
2.苗木の大きさではなく、数年後の姿を考える
植えたときに小さな苗でも、種類によっては横へ広がったり、地下茎で増えたり、数年で人の背丈を超えたりします。
東京の住宅地では、隣家との距離、窓や通路、給湯器、雨樋、塀などとの関係も考えなければなりません。
将来の樹高と枝張りを考えて植えることで、強く切り戻す回数を減らし、その植物らしい自然な樹形を保ちやすくなります。
3.花の季節を一時期に集中させない
春に咲く植物だけを集めると、春は華やかでも、夏以降は変化の少ない庭になります。
冬から早春、春、梅雨、夏、秋、晩秋と、花や実の時期を少しずつずらして植えると、一年を通して小さな見どころが生まれます。
すべての季節を花で埋める必要はありません。何も咲いていない時期があるからこそ、次の一輪が印象に残ります。
4.眺める場所と一枝を切る場所を考える
茶花を植える場合は、庭から眺める姿だけでなく、室内へ生けるために枝を切れる位置も考えます。
玄関や窓から見える場所なのか、庭へ下りたときに出会う場所なのかによって、適した植栽位置は変わります。
花を正面に並べるのではなく、庭木の陰や石の脇、園路の曲がり際などに少し控えて植えると、自然な風情をつくりやすくなります。
5.花後の手入れまで考えて選ぶ
花木は、剪定する時期を間違えると翌年の花芽を切ってしまうことがあります。
また、肥料を増やせば必ず花が多くなるとは限りません。日照不足、剪定時期、枝の混み合い、樹勢、乾燥など、花付きが悪くなる理由は植物ごとに異なります。
植えるときから、その後どのように剪定し、どの程度の大きさで維持するかを考えておくことが重要です。
植える場所から選ぶ、おすすめの茶花・花木
玄関前やアプローチに植える
玄関前では、花の派手さよりも、家の外観や門まわりになじむ枝姿が大切です。
ヤマボウシ、ウメ、ワビスケ、リキュウバイ、サンシュユ、ヒメウツギ、シロヤマブキ、ツワブキなどは、植える位置と周囲の余白を整えることで、控えめな季節感をつくれます。
半日陰や既存の庭木の足元に植える
既存の庭木の下や建物の東側など、直射日光が一日中当たらない場所には、シュンラン、ミズヒキ、バイモ、シャガ、ホトトギス、ツワブキ、ギボウシ、センリョウなどが候補になります。
ただし、「日陰に強い植物」であっても、暗すぎる場所や乾燥した軒下では育ちにくいことがあります。
既存木の根が張っている場所では、根を大きく傷つけずに植えられる位置を探すことも必要です。
小さな庭や細長い庭に植える
小さな庭では、植物の数を増やすより、背景になる花木と、その足元を整える茶花を少数組み合わせる方が、落ち着いた景色になります。
一本のワビスケやリキュウバイに、カンツバキ、シロヤマブキ、ヒメウツギ、ユキヤナギ、ヒュウガミズキ、シュンラン、ホトトギス、ツワブキ、シュウメイギク、浜菊などを添えるだけでも、季節の変化を感じられる庭になります。
増えやすい植物は、植える範囲をあらかじめ決めておくことも大切です。
茶庭・坪庭・自然な庭に植える
茶庭や自然風の庭では、花だけを目立たせるのではなく、庭石、飛び石、水鉢、竹垣、既存の庭木などとの関係を考えます。
植物を等間隔に並べず、高さや奥行きに変化をつけ、花が咲いていない時期にも景色が崩れないように植栽します。
都会の庭であっても、植物の重なりと余白を整えることで、山あいのような静かな雰囲気をつくることができます。
季節から選ぶ|庭におすすめの茶花・花木
ここからは、庭師草庵が実際に庭で植えたり、手入れをしたりしてきた茶花・花木をご紹介します。
植物の性質は、品種、植える地域、日照、土、水分、周囲の建物などによって変わります。「育てやすい」とされる種類でも、すべての庭に適するわけではありません。
植物名だけで決めず、ご自宅の庭の環境と照らし合わせながらご覧ください。
晩秋から春に楽しむ茶花・花木
ロウバイ|冬の庭に香りを添える花木

花期・性質: 12月から2月頃に、葉が出る前の枝へ蝋細工のような黄色い花を咲かせる落葉低木です。なかでもソシンロウバイは花の中心まで黄色く、冬の澄んだ空気の中で甘い香りを楽しめます。
庭での使い方・注意点: 花の少ない時期に咲くため、玄関前や窓から見える場所へ植えると季節の変化が伝わります。私も好きな花木の一つです。日当たりがよいほど花付きが安定しますが、成長すると枝が横へ広がるため、通路や隣地から十分な距離を取って植えます。
ハクバイ|花と実を楽しめる早春の庭木

花期・性質: ハクバイは2月から3月頃、葉が出る前に白い花を咲かせる落葉樹です。品種が多く、花の香りや枝ぶりに趣があり、和風の庭だけでなく自然な庭にも合わせられます。花後には実を楽しめる品種もあります。
庭での使い方・注意点: 昔から庭に植えられてきた老木を手入れすることもあります。一方、若木は徒長枝という勢いよく伸びる枝が出やすく、樹形が暴れるため、植える位置と将来の大きさを考える必要があります。花付きが悪いときは、日照、剪定時期、樹勢を確認してから肥料の必要性を判断します。
コウバイ|早春に赤い彩りを添える梅

花期・性質: コウバイは2月から3月頃に紅色の花を咲かせる落葉樹です。白梅と同じく日当たりのよい場所で花付きがよくなります。品種によって花色や咲き方が異なり、一本でも早春の庭の印象をつくれます。
庭での使い方・注意点: 私が手入れしてきた紅梅は、白梅に比べて枝や葉が小さく、細く見えるものが多い印象です。日陰でも育ちますが、花は少なくなりがちです。白梅、紅梅ともにアブラムシやカイガラムシが付くことがあるため、新芽や枝の状態を定期的に見ます。
マンサク|早春の花と秋の紅葉を楽しむ木

花期・性質: マンサクは2月から3月頃、細いリボンのような黄色い花を枝に付ける落葉樹です。まだ庭の色が少ない時期に咲き、秋には黄葉や紅葉も楽しめます。
庭での使い方・注意点: 丈夫で育てやすく、雑木の庭や自然風の植栽に合わせやすい庭木です。自然な枝の動きが魅力なので、形をそろえて刈り込むより、混み合う枝や不要な枝を選んで抜く剪定が向いています。大きくなる余白を考えて植えます。
フクジュソウ|冬の終わりを知らせる黄色い茶花

花期・性質: フクジュソウは1月から3月頃、日を受けると開く明るい黄色の花で春の訪れを知らせる多年草です。夏は地上部が枯れて休眠するため、落葉樹の下のように、春は日が入り夏は木陰になる場所によく合います。
庭での使い方・注意点: 植え付け後に環境が合えば毎年芽を出しますが、夏の強い日差しや乾燥を避けます。芽がフキノトウに似ていますが、フクジュソウは全草に毒があるため食用にはできません。
クリスマスローズ|冬から早春の日陰を彩る多年草

クリスマスローズ
花期・性質: クリスマスローズは品種によって12月頃から3月頃まで花を楽しめる多年草です。白、桃、赤紫など花色が多く、うつむいて咲く姿は、庭木の足元や自然風の庭に落ち着いた彩りを加えます。
庭での使い方・注意点: 明るい半日陰に向き、落葉樹の下などに植えると夏の強い日差しを避けやすくなります。多湿と水の停滞を嫌うため、水はけを確認します。常緑の品種と夏に葉を休ませる種類があるので、すべてを同じ育て方にせず品種を見て扱います。
シュンラン|控えめな花姿を楽しむ日本のラン

花期・性質: シュンランは3月から4月頃、淡い黄緑色の花を咲かせる常緑の多年草です。花は華やかではありませんが、葉の間から立ち上がる静かな姿に品があり、茶花や自然な庭の下草によく合います。
庭での使い方・注意点: 直射日光の強い場所ではなく、落葉樹の下などの明るい半日陰へ植えます。花後も葉を傷めずに育てることが翌年の開花につながります。水がたまる場所では根が傷みやすいため、木漏れ日と水はけの両方を見て位置を決めます。
バイモ|うつむく花に趣がある早春の茶花

花期・性質: バイモは3月から4月頃、淡い緑色の釣鐘形の花をうつむくように咲かせる球根植物です。派手すぎない花姿が周囲の庭木や下草となじみ、早春の茶花として使いやすい植物です。
庭での使い方・注意点: 日向から明るい半日陰で育ちますが、夏は地上部がなくなるため、植えた場所が分からなくならないようにします。花後すぐに葉を切らず、自然に黄変するまで残して球根を育てます。多湿で球根が傷まないよう、水はけのよい場所に植えます。
スイセン|花の少ない早春に咲く丈夫な球根植物

花期・性質: スイセンは品種によって12月頃から4月頃に、白や黄色の花を咲かせる多年生の球根植物です。寒さに強く、環境が合えば植えたままでも毎年花を見せ、分球によって少しずつ株が増えます。
庭での使い方・注意点: 日当たりと水はけのよい場所で花付きがよくなります。庭木の足元へ群れ過ぎない程度に植えると、早春の景色を自然につくれます。葉は花後も球根へ養分を戻すため、黄色くなる前に切りません。全草に毒があり、ニラなどと誤認して食べない注意も必要です。

こちらは黄色のスイセン。
スイセンは基本的には陽地でよく育ちます。
繁殖も分球で行います。
セツブンソウ|節分の頃に咲く小さな山野草

花期・性質: セツブンソウは1月から3月頃、地面近くに小さな白い花を咲かせる多年草です。キバナセツブンソウなど黄色い花の仲間もあります。花後しばらくすると地上部がなくなり、夏は地中で休みます。
庭での使い方・注意点: 落葉樹の下のように、冬から春は日が入り、夏は木陰になる場所が向いています。直射日光が強い乾燥地や蒸れやすい場所では安定しにくく、私も育てるのがやや難しい茶花だと感じます。植え場所を頻繁に掘り返さないことも大切です。

こちらはキバナセツブンソウ。品種はいろいろあるようです。
ヒュウガミズキ|春の庭をやわらかく見せる低木

花期・性質: ヒュウガミズキは3月から4月頃、淡い黄色の小花を枝から垂らすように咲かせる落葉低木です。細い枝と小ぶりな花が庭にやさしい印象をつくり、秋には葉の色づきも楽しめます。
庭での使い方・注意点: 株立ち状に育ち、大木にはなりにくいため、小さな庭や既存木の手前にも合わせやすい花木です。日向から半日陰で育ちますが、花をよく咲かせたい場合は明るさを確保します。枝先だけをそろえるより、古枝を根元近くから抜いて更新すると自然な姿を保ちやすくなります。
非常に丈夫です。一つ何か欲しい時などよく使います。
サンシュユ|早春の黄花と秋の赤い実を楽しむ木

花期・性質: サンシュユは3月頃、葉が出る前の枝に黄色い小花を集めて咲かせる落葉樹です。秋には楕円形の赤い実を付け、花と実の二つの季節を楽しめます。
庭での使い方・注意点: 日当たりが不足すると花や実が少なくなるため、ある程度明るい場所に植えます。成長すると枝が広がるので、庭の奥や背景に使う場合も将来の枝張りを考えます。赤い実には薬用利用の歴史がありますが、庭の実を自己判断で食べることは勧めません。こちらも丈夫で虫も付きにくいため、使いやすく私もよく植えます。
トサミズキ|垂れ下がる黄色い花が美しい春の花木

花期・性質: トサミズキは3月から4月頃、葉が出る前に淡い黄色の花穂を垂れ下げる落葉低木です。蕾が混じる枝は春の茶花としても使われ、ヒュウガミズキより花穂や葉が大きく、庭では存在感が出ます。
庭での使い方・注意点: 東京の庭でも育てやすく、日向から半日陰に植えられます。ただし、伸びた枝を放置すると樹形が乱れて見えることがあるので剪定は必須です。花後に混み合う枝や古枝を選んで整理し、枝先を一律に刈り込まない方が柔らかな姿を生かせます。
白花のアセビ|半日陰に合う常緑の花木

花期・性質: アセビは2月から4月頃、壺形の白い小花を房状に垂らして咲かせる常緑低木です。葉が一年中残り、花の少ない季節にも姿が崩れにくいため、茶庭や庭木の根締めに使われます。
庭での使い方・注意点: 日差しが一日中当たる場所は厳しく感じます。半日陰の方が葉の状態を保ちやすいと感じます。植え付け時は水はけを確保し、必要に応じて腐葉土などを混ぜます。
赤花のアセビ|春先に淡い紅色を添える常緑低木

花期・性質: アケボノアセビなどの赤花品種は、2月から4月頃に淡い桃色から紅色の壺形の花を咲かせます。常緑の葉と小花の組み合わせが可憐で、白花とは違った春の色を加えられます。
庭での使い方・注意点: 私が庭で扱ってきた印象では、赤花のアセビは白花より弱く、夏の強い日差しや乾燥で傷みやすいものがあります。明るい半日陰へ植え、根元が乾きすぎないようにします。品種差があるため、庭の環境に合わせて選びます。
ミツバツツジ|雑木の庭に合う紫紅色の春花

花期・性質: ミツバツツジは3月から4月頃、葉が開く前後に紫紅色の花を咲かせる落葉低木です。株立ち状の自然な樹形と、花後に三枚ずつ付く葉が特徴で、雑木の庭や山の雰囲気をつくる植栽によく合います。
庭での使い方・注意点: 成長は比較的ゆるやかで使いやすい一方、東京の強い日差しや乾燥が続く場所では、年々弱る姿を見てきました。落葉樹の近くなど、明るさはありながら午後の強光を避けられる場所が向きます。根元を乾かし過ぎないことも大切です。
ドウダンツツジ|白い小花と紅葉を楽しむ低木

花期・性質: ドウダンツツジは4月から5月頃、壺形の白い小花を枝から垂らして咲かせる落葉低木です。秋には葉が赤く色づき、春の花と秋の紅葉の両方を楽しめます。
庭での使い方・注意点: 一本で自然樹形を楽しむほか、列植や低い生垣にも使え、刈り込みにも耐えます。ただし、毎年強く刈り込むと細かな枝が増えて内側が混みやすくなり、剪定も固い感じになります。柔らかな姿を残したい庭では、枝抜きを交えて風通しを整えます。
ネコヤナギ|水辺の雰囲気をつくる早春の枝物

花期・性質: ネコヤナギは1月から3月頃、白銀色の柔らかな花穂を付ける落葉低木です。花が開く前のふわふわした姿が親しまれ、早春の枝物や茶花として使われます。
庭での使い方・注意点: 私は釣りが好きなので川辺でよく見かけますが、一般の住宅の庭ではそれほど多くありません。湿り気を好むため、乾きやすい小さな花壇より、水辺や流れのある庭に合わせると持ち味が出ます。成長が早いので、植える広さと定期的な枝の整理が必要です。
ウグイスカグラ|小花と赤い実で山の風情をつくる木

花期・性質: ウグイスカグラは3月から4月頃に淡い桃色の小花を咲かせ、初夏に赤い実を付ける落葉低木です。花も実も小さく控えめですが、季節の移り変わりを身近に感じられます。
庭での使い方・注意点: 山でも見かける木で、株立ちの姿を生かすと雑木の庭に自然な雰囲気が出ます。赤い実には鳥が訪れることがあります。派手な花木の前へ並べるより、園路の曲がり際や庭の奥に少し控えて植える方が、この木らしさを生かせます。
リキュウバイ|春に白花をまとわせる庭木

花期・性質: リキュウバイは4月から5月頃、枝いっぱいに白い五弁花を咲かせる落葉低木です。満開時は明るさがありますが、花と葉の形はやわらかく、和風、洋風のどちらの庭にも合わせられます。
庭での使い方・注意点: 大きくなってもおおむね2メートルから4メートルほどに収めやすく、東京の住宅の庭にも使いやすい花木です。日照が不足すると枝は伸びても花付きが少なくなるため、花を楽しむなら日当たりを確保します。剪定は花後を中心に、自然な枝先を残して行います。
ユスラウメ|春の花と初夏の赤い実を楽しむ低木

花期・性質: ユスラウメは3月から4月頃、梅に似た白色から淡い桃色の花を咲かせる落葉低木です。初夏には光沢のある赤い実を付け、花木としてだけでなく実の季節も楽しめます。
庭での使い方・注意点: 大木になりにくく、日当たりのよい小さな庭でも使いやすい木です。実が熟すと鳥が訪れることがあります。枝が混み合った場合は、花後または落葉期に古枝や内向き枝を間引き、風通しを整えます。
レンギョウ|早春に黄色い花を咲かせる丈夫な低木

花期・性質: レンギョウは3月から4月頃、葉が出る前の枝に鮮やかな黄色い花を数多く咲かせる落葉低木です。日当たりのよい場所でよく咲き、早春の庭を明るく見せます。
庭での使い方・注意点: 丈夫で育てやすく、細い枝がよく分岐するため、切り花や茶花にも使いやすい木です。一方で枝が勢いよく伸び、株も広がります。枝先だけを短くそろえると固い樹形になるため、花後に古い枝を根元から抜き、若い枝へ更新します。
ユキヤナギ|弓なりの枝に白花を連ねる春の低木

花期・性質: ユキヤナギは3月から4月頃、細く弓なりに垂れる枝へ小さな白花を一面に咲かせる落葉低木です。満開時は華やかですが、一つ一つの花と枝は繊細で、庭の縁や園路脇に春の流れをつくれます。
庭での使い方・注意点: 植えたときは小さくても、成長すると高さ、幅とも1メートルを超えることがあります。狭い場所で毎年刈り込むより、広がる余白を取って植える方が枝の美しさを生かせます。花後に古枝を間引くと株の若返りにもなります。
コデマリ|手毬状の白花としなやかな枝を楽しむ木

花期・性質: コデマリは4月から5月頃、白い小花が丸く集まった花を、しなやかな枝に連ねて咲かせる落葉低木です。枝が弓なりに下がり、和風、洋風のどちらの庭にも合わせやすい花木です。
庭での使い方・注意点: 丈夫で使いやすい一方、成長は比較的早く、枝が込み合いやすくなります。庭木の根締めに使う場合も、将来の幅を考えて植えます。花後に古枝を根元から抜き、若い枝を残すと、コデマリらしい柔らかな樹形を保ちやすくなります。
オオデマリ|大きな白花が庭の見どころになる木

花期・性質: オオデマリは4月から5月頃、手毬のように丸い大きな花を咲かせる落葉低木です。咲き始めは緑色を帯び、次第に白く変わります。花の存在感があり、洋風の建物や明るい庭にもよく合います。
庭での使い方・注意点: 日向から半日陰で育ちますが、東京近郊ではハムシ類に葉を食べられ、葉が目立って傷んだ木を見かけます。新芽が動く時期から葉裏を観察し、被害を早めに見つけることが大切です。成長すると高さも幅も出るため、通路際へ近づけ過ぎないようにします。
シロヤマブキ|四枚の白花と黒い実を楽しむ低木

花期・性質: シロヤマブキは4月から5月頃、四枚の花びらを持つ白い花を咲かせる落葉低木です。花後には黒く光る実が付き、落葉後も枝に残ることがあります。
庭での使い方・注意点: 病害虫の大きな被害が比較的少なく、半日陰でも育てやすい花木です。庭へ等間隔に並べるより、既存木の間や園路の曲がり際へ点在させると、白花が自然に浮かび上がります。株が古くなったら、古枝を根元から抜いて更新します。
ヒマラヤユキノシタ|厚い常緑葉と春の桃色花を楽しむ下草

花期・性質: ヒマラヤユキノシタは3月から4月頃、太い花茎の先に濃い桃色の花を集めて咲かせる常緑多年草です。厚く大きな葉が地面を覆い、花のない時期も下草として形が残ります。
庭での使い方・注意点: 寒さに強く丈夫で、半日陰から日向で育てられます。環境が合うと地下茎でゆっくり広がるため、狭い場所では範囲を決めて植えます。古葉や傷んだ葉を根元から取り除くと、春の花と新しい葉が見えやすくなります。
ハンゲショウ|白く変わる葉で夏の涼を見せる茶花

花期・性質: ハンゲショウは6月から7月頃、穂状の花を付け、その近くの葉の一部が白く変わる多年草です。花そのものより、白く化粧したような葉が涼しげで、夏の茶花や水辺の植栽に使われます。
庭での使い方・注意点: 湿り気のある半日陰に向きますが、私の経験では普通の庭土でもよく育つ丈夫な植物です。地下茎でかなり広がるため、小さな庭では植える範囲を決め、増え過ぎた部分を間引きます。冬は地上部が枯れ、春に再び芽を出します。
ボケ|春の花と枝の動きを楽しむ低木

花期・性質: ボケは3月から4月頃に赤、桃、白などの花を咲かせる落葉低木です。寒ボケと呼ばれる品種は冬から咲くこともあり、品種によって花色や咲き方が豊富です。
庭での使い方・注意点: 茶花として枝を切るときは棘に注意します。東京の庭では赤星病などで葉に斑点が出ることがあるため、混み合う枝を整理して風通しを確保し、症状を早めに見つけます。薬剤を使う場合は、発生した病害を確認し、登録内容に従って判断します。
シュウメイギク|秋の庭にやわらかな花を添える多年草

花期・性質: シュウメイギクは9月から11月頃、細い花茎の先に白や桃、赤紫色の花を咲かせる多年草です。風に揺れる姿が上品で、秋の茶花や自然風の庭によく合います。キブネギクと呼ばれる系統もあります。
庭での使い方・注意点: 半日陰から日向で育ち、環境が合えば毎年花を楽しめます。ただし、地下茎でよく増えるため、小さな庭では広がる範囲を管理します。花茎が高くなって倒れる場所では支柱を添え、花後や冬に枯れた茎を根元から整理します。
ホトトギス|日陰の秋を彩る山野草

花期・性質: ホトトギスは9月から10月頃、花びらに斑点模様のある個性的な花を咲かせる多年草です。種類や品種が多く、和の趣があり、庭木の下や建物の北側など、秋に花が少ない場所の下草として使えます。
庭での使い方・注意点: 半日陰から日陰でよく育ち、丈夫で使いやすい一方、かなり増えることがあります。増え過ぎた部分は間引いて風通しを保ちます。近年の東京の夏は暑いため、乾燥しやすい場所では水切れと強い西日に注意します。
ツワブキ|常緑葉と晩秋の黄花を楽しむ下草

花期・性質: ツワブキは10月から12月頃、光沢のある丸い葉の間から花茎を伸ばし、黄色い花を咲かせる常緑多年草です。花の少ない晩秋によく目立ち、葉は一年を通して庭の下草になります。
庭での使い方・注意点: 日陰から半日陰で育てやすく、和風の庭や樹木の足元によく合います。強い直射日光や乾燥が続くと葉が傷むことがあるため、東京では西日を避けた場所が安心です。株が混み合ったら株分けし、古葉を取り除いて風通しを整えます。
センリョウ|冬の赤い実を楽しむ常緑低木

花期・性質: センリョウは初夏に目立たない花を咲かせ、晩秋から冬に赤い実を付ける常緑低木です。正月飾りや冬の茶花にも使われ、常緑の葉と鮮やかな実が、花の少ない季節の庭を彩ります。
庭での使い方・注意点: 半日陰から明るい日陰に向き、強い直射日光では葉焼けしやすくなります。暗すぎる場所や乾燥した軒下では実付きが悪くなることがあるため、光と湿り気の両方が必要です。実は鳥に食べられることがあります。

キミノセンリョウについて: 黄色い実を付ける品種で、育て方は赤実のセンリョウとほぼ同じです。赤と黄色を少しずつ組み合わせると冬の景色に変化が出ますが、どちらも直射日光が一日中当たる場所は避けます。
ツバキ|冬から春の庭を支える常緑花木

花期・性質: ツバキは品種によって11月頃から4月頃まで花を楽しめる常緑樹です。花色や咲き方が多く、自然樹形の一本植えから生垣まで幅広く使われます。日陰に耐えますが、暗すぎる場所では花が少なくなることがあります。
庭での使い方・注意点: 庭では1メートルから4メートルほどに管理している例を多く見ます。春から初夏と夏の終わり頃にはチャドクガが発生することがあるため、通路や物干し場のすぐ脇に植える場合は特に注意します。幼虫や抜け殻には直接触れず、葉裏を早めに確認します
白ワビスケ|一輪の趣を楽しむ代表的な茶花

花期・性質: 白ワビスケは冬から早春に、ヤブツバキより小ぶりで控えめな白花を咲かせる常緑花木です。満開の華やかさより、蕾や一輪だけ開いた姿に趣があり、茶花を象徴する花木の一つです。
庭での使い方・注意点: 明るい半日陰へ植え、強い西日や乾燥を避けます。自然樹形のものをほかの庭木と合わせると、花が咲いていない時期も落ち着いた背景になります。庭に一本欲しい木ですが、ツバキ類なのでチャドクガの発生を見越した位置と管理が必要です。
ベニワビスケ|自然な庭になじむ小ぶりな赤花

花期・性質: ベニワビスケは冬から早春に、小ぶりな赤色から桃紅色の花を咲かせる常緑花木です。ヤブツバキの大輪花とは異なる控えめな花姿で、自然な庭や茶庭に合わせやすい品種です。
庭での使い方・注意点: 白ワビスケと同じく、明るい半日陰で葉と花の状態が安定しやすくなります。花だけを目立たせるより、竹垣や既存木を背景に、少し控えて植えると赤花が生きます。ツバキ類に付くチャドクガの確認も欠かせません。
コチョウワビスケ|赤地に白斑が入る希少な侘助

花期・性質: コチョウワビスケは冬から早春に、赤い花びらへ白い斑が入る小ぶりな花を咲かせます。一輪ごとの表情が異なり、枝や葉とともに生ける茶花として人気のある品種です。
庭での使い方・注意点: 私は個人的に好きで、手に入ると庭へ植えることがありますが、最近は大きな苗木をあまり見かけず、入手しにくくなったと感じます。流通状況を確かめ、苗が見つかった場合も、強い西日と乾燥を避けてゆっくり育てます。
西王母|淡い桃色の花を楽しむ秋咲きのツバキ

花期・性質: 西王母は秋から冬にかけて、淡い桃色の一重花を咲かせるツバキの園芸品種です。やわらかな花色と早咲きの性質から、炉開きの頃の茶花として古くから親しまれています。
庭での使い方・注意点: 茶花として人気があり庭にも使いたい品種ですが、近年は品種物の大きな苗木をあまり見かけません。植栽を考える場合は、希望の大きさを急いで探すより、小さな苗から育てることも考えます。管理はほかのツバキ類と同じく、半日陰とチャドクガへの注意が基本です。
太郎冠者|寒の時期に桃色の花を咲かせるツバキ

花期・性質: 太郎冠者は有楽とも呼ばれ、冬から早春に桃色の一重花を咲かせるツバキの品種です。花が大き過ぎず、寒の時期の茶花として人気があります。
庭での使い方・注意点: 西王母と同じく、近年は庭へすぐ使える大きな苗木が手に入りにくいと感じます。流通する樹形や大きさを確認し、庭の中で時間をかけて育てる考え方が必要です。強い西日を避け、花後に混み合う枝だけを軽く整えます。
ヒイラギナンテン|日陰の玄関前にも使いやすい常緑低木

花期・性質: ヒイラギナンテンは3月から4月頃、黄色い小花を房状に咲かせる常緑低木です。葉の縁に棘状の鋸歯があり、花後には青紫色の実を付けます。
庭での使い方・注意点: 日陰に強く、袖垣の前、玄関脇、庭木の根締めなどに使いやすい木です。成長は比較的ゆるやかで丈夫ですが、葉先が触れると痛いため、狭い通路や子どもの顔の高さになる場所は避けます。古く長くなった茎は根元から更新すると姿を整えやすくなります
春から秋に楽しむ茶花・花木
庭で使われる花木・茶花の5月~10月に咲く花を集めてみました。
基本的に庭に地植えの出来る物を紹介しています。1
シャクヤク|初夏に大輪の花を咲かせる多年草

花期・性質: シャクヤクは5月から6月頃、白、桃、赤などの大きな花を咲かせる多年草です。冬は地上部が枯れ、春になると再び芽を伸ばします。品種が多く、庭の一角に季節の華やかな見どころをつくれます。
庭での使い方・注意点: 日当たりと水はけのよい場所へ植えます。私の経験でも、シャクヤクやボタンは肥料が不足すると花付きが悪くなりますが、窒素分が多過ぎると葉ばかり茂ることがあります。芽の付け根を深く埋め過ぎないことと、花が大きい品種には支柱を用意することも大切です。
シラン|丈夫で増えやすい日本のラン


花期・性質: シランは4月から5月頃、赤紫色や白色の花を咲かせる多年草です。ランの仲間ですが、東京の庭でも地植えしやすく、冬は地上部が枯れて春に新芽を出します。
庭での使い方・注意点: 日向から半日陰で育ち、暑さと寒さに比較的強い、使いやすい下草です。庭に植えると少しずつ株が増えるため、群生させる場所には向きますが、小さな庭では広がる範囲を決めます。花後の葉を残し、冬に枯れた葉を根元から整理します。
シャガ|日陰を白紫の花で明るくする常緑の下草

花期・性質: シャガは4月から5月頃、白地に紫や黄色の模様が入る花を咲かせる常緑多年草です。日向より半日陰から日陰を好み、庭木の下や建物の北側でも育ちます。
庭での使い方・注意点: 地下茎で広がり、群生すると自然な景色になります。丈夫な反面、掃除のときに熊手を深く入れると、浅い地下茎ごと引っかけて株が抜けることがあります。落ち葉を取るときは強くかき過ぎず、増え過ぎた部分だけを手で間引きます。
ミヤコワスレ|春の半日陰に静かな彩りを添える茶花

花期・性質: ミヤコワスレは4月から6月頃、紫、青紫、桃色、白色などの花を咲かせるキク科の多年草です。山地の木陰に自生するミヤマヨメナをもとに育てられた園芸植物で、野菊に似た素朴な花姿に魅力があります。冬は低い葉を残して過ごし、春になると花茎を伸ばして花を咲かせます。
庭での使い方・注意点: 明るい半日陰を好み、落葉樹の下、庭木の足元、飛び石や園路の脇などに向きます。花壇の縁へ一列に並べるより、庭石や低木の間へ数株ずつ少し離して植えると、山野に咲いているような自然な景色になります。一輪を切って生けても姿がまとまりやすく、春から初夏の茶花にも使えます。東京の強い西日と夏の乾燥には弱いため、午後の日差しを避け、根元が乾き切らない場所を選びます。株が混み合って花付きが落ちた場合は、花後または秋に株分けして植え直します。
フジ|藤棚に長い花房を下げるつる性花木

花期・性質: フジは4月から5月頃、紫、白、桃色などの長い花房を垂らす落葉性のつる植物です。藤棚、パーゴラ、丈夫なフェンスへ誘引すると、花を下から眺められます。
庭での使い方・注意点: 日当たりがよいほど花付きが安定します。つるの力が強く、雨樋、細い竹垣、弱いフェンスへ絡ませると傷めるおそれがあります。十分な強度の構造物を用意し、夏に伸びるつると冬の花芽を見分けながら、定期的に剪定と誘引を行います。
ヤマボウシ|初夏の白花と自然な株立ちを楽しむ庭木

花期・性質: ヤマボウシは5月から6月頃、白い花びらのように見える総苞を枝に広げる落葉高木です。秋には赤い実や紅葉も楽しめ、四季の変化を感じられます。
庭での使い方・注意点: 私の仕事では、2メートルから5メートルほどの株立ちを、和洋の庭や自然な庭へ使うことが多い木です。シンボルツリーにもできますが、日陰では花付きが少なくなります。将来の高さと枝張りを考え、狭い場所で強剪定を繰り返さない位置に植えます。
常緑ヤマボウシ|葉を保ちやすく花付きのよい庭木

花期・性質: 常緑ヤマボウシは5月から7月頃、白い総苞を多く付ける常緑または半常緑の庭木です。品種によって葉の残り方や耐寒性が異なり、東京でも寒さや乾燥によって冬に一部落葉することがあります。
庭での使い方・注意点: 比較的丈夫で花付きがよく、一本植えや目隠し、生垣など幅広く使われています。ただし「常緑」という名前だけで、どの場所でも一年中同じ葉量を保つとは限りません。品種の最終樹高、日照、北風の強さを確認して選びます。
ヒメウツギ|小さな庭にも使いやすい白花の低木

花期・性質: ヒメウツギは4月から5月頃、房状の白い小花を数多く咲かせる落葉低木です。樹高が低くまとまりやすく、白花も小ぶりなので、玄関前や小さな庭にも合わせやすい花木です。
庭での使い方・注意点: 私が扱ってきた中でも、放任しても比較的樹形がまとまり、使いやすい木です。日向から半日陰で育ちますが、花を多く楽しむならある程度の明るさを確保します。花後に古枝や混み合う枝を根元から抜く程度の手入れで、自然な姿を保てます。
カワラナデシコ|細く裂けた花びらが涼しげな多年草

花期・性質: カワラナデシコは5月から10月頃、糸のように細く裂けた花びらを持つ桃色から赤紫色の花を咲かせる多年草です。風に揺れる細い茎と繊細な花が、自然風の庭や秋の七草の植栽によく合います。
庭での使い方・注意点: 日当たりと水はけのよい場所を好みます。梅雨時に蒸れると株が弱りやすいため、周囲を密植し過ぎません。花後に軽く切り戻すと、気候や株の状態によっては秋にもう一度花を楽しめます。過湿より、風通しを優先します
シモツケ|やわらかな枝先に小花を集める低木

花期・性質: シモツケは5月から7月頃、桃色や白色の小花を枝先へ丸く集めて咲かせる落葉低木です。葉や枝が細かく、花が咲いていない時期も柔らかな印象があります。
庭での使い方・注意点: 日向から半日陰で育ちますが、日照がある方が花付きはよくなります。大木になりにくく、庭木の手前や園路脇に使いやすい木です。花後に咲き終わった枝を軽く整え、冬に古枝を抜くと、混み合いを防ぎながら自然な株姿を維持できます。
アマチャ|半日陰に合う小ぶりなアジサイの仲間

花期・性質: アマチャは6月から7月頃、中央に小さな花を集め、その周囲へ装飾花を付ける落葉低木です。ヤマアジサイの一系統で、花も樹形も大き過ぎず、雑木の庭や茶花のある庭になじみます。
庭での使い方・注意点: 日向より明るい半日陰で葉の状態を保ちやすく、庭では1メートル前後の根締めとして使えます。灌仏会の甘茶に利用される植物として知られますが、庭の葉を自己流で加工、飲用することは勧めません。乾燥を避け、剪定は花後早めに行います。
ガクアジサイ|梅雨の庭に自然な花姿をつくる低木

花期・性質: ガクアジサイは6月から7月頃、中央の小さな両性花を装飾花が額縁のように囲んで咲く落葉低木です。花房全体が球状になるアジサイより自然な印象があり、雑木の庭や和風の庭によく合います。
庭での使い方・注意点: 明るい半日陰に向き、東京の強い西日や夏の乾燥を避けると葉がきれいに保たれます。成長が早いため手入れは必要ですが、毎年小さく刈り込むと花が減ります。剪定は花後早めに、古枝や大き過ぎる枝を選んで行います
キョウガノコ|初夏にふわりと桃色の花を咲かせる多年草

花期・性質: キョウガノコは6月から7月頃、桃色の細かな花を霞のように集めて咲かせる多年草です。明るい緑の葉と柔らかな花が、和風の庭や自然な植栽に涼しげな表情を加えます。
庭での使い方・注意点: 半日陰の湿り気がある場所で育ちやすく、一日中強い日差しが当たる場所では葉が傷みやすいと感じます。乾燥させ過ぎず、風通しを確保します。冬は地上部が枯れるため、春に芽が出る位置を誤って掘り返さないようにします。
コバノズイナ|白い花穂と秋の紅葉を楽しむ低木

花期・性質: コバノズイナは5月から6月頃、白い小花をブラシ状の花穂に付ける落葉低木です。秋には葉が赤く色づき、初夏の花と紅葉の二つの季節を楽しめます。
庭での使い方・注意点: 日向から半日陰で育ち、雑木の庭や自然風の植栽によく合います。病害虫の大きな被害が比較的少なく使いやすい一方、夏の強い直射日光と乾燥は避けた方が葉をきれいに保てます。環境が合うと株元から枝が増えるため、広がり過ぎた部分を整理します。
ビヨウヤナギ|長い雄しべが美しい初夏の黄花

花期・性質: ビヨウヤナギは6月から7月頃、鮮やかな黄色の花から長い雄しべを広げて咲かせる半常緑低木です。細い枝先が弓なりに垂れ、初夏の庭に明るさと動きをつくります。
庭での使い方・注意点: 庭では高さ50センチメートルから1メートルほどで使いやすく、成長も比較的早い木です。日陰では花付きが悪くなるため、半日以上光が入る場所に植えます。株が混み合った場合は、花後または冬に古枝を根元から抜きます。
ツキヌキニンドウ|竹垣やフェンスに赤い花を添えるつる植物

花期・性質: ツキヌキニンドウは5月から7月頃、赤から橙色の細長い筒状花を咲かせるつる性植物です。茎が葉を突き抜けているように見える姿が名前の由来で、花期には庭の縦面を明るく見せます。
庭での使い方・注意点: 私の仕事ではフェンス、竹垣、パーゴラなどへ誘引して使います。ただし葉が全面を密に覆う植物ではないため、完全な目隠しを目的とする場所には向きません。つるが絡む範囲を決め、構造物の外へ伸びた枝を花後や冬に整理します。
オオヤマレンゲ|うつむく白花に気品がある初夏の茶花

花期・性質: オオヤマレンゲは5月から6月頃、白い花びらの中心に赤紫色の雄しべを見せ、やや下向きに花を咲かせる落葉花木です。蕾から開きかけの姿に趣があり、初夏の茶花として人気があります。
庭での使い方・注意点: 山地の林内に自生する性質を考え、東京の庭では西日と乾燥を避け、明るい半日陰で根元を涼しく保つ方が安心です。私も移植が難しい木だと感じるため、最初の植え場所を慎重に決めます。水はけは必要ですが、乾き切らない土を保ちます。
ホタルブクロ|釣鐘形の花が自然な庭に合う多年草

花期・性質: ホタルブクロは5月から7月頃、白、桃、紫色などの釣鐘形の花を咲かせる多年草です。花茎が庭木の足元から立ち上がる姿は、山野の風情を感じさせます。
庭での使い方・注意点: 半日陰から日向で育ち、群生すると美しいため、私自身もよく使います。ただし地下茎やこぼれ種で広がりやすく、ほかの小さな下草へ入り込むことがあります。植える範囲を決め、増え過ぎた株を間引ける場所に使います。
オオバギボウシ|日陰で大きな葉と淡紫色の花を楽しむ下草

花期・性質: オオバギボウシは6月から8月頃、大きな葉の間から花茎を伸ばし、淡い紫色から白色の花を咲かせる多年草です。冬は地上部が枯れますが、春に再び大きな葉を広げます。
庭での使い方・注意点: 半日陰から日陰で育つため、日当たりのよくない庭木の足元に使いやすい下草です。若芽はウルイとして知られますが、有毒植物のバイケイソウ類と誤認する危険があるため、庭の植物を確実な同定なしに食べることは勧めません。夏の乾燥とナメクジの食害にも注意します。よく増え株も大きくなります。
カシワバアジサイ|円錐形の白花と紅葉を楽しむ低木

花期・性質: カシワバアジサイは5月から7月頃、円錐形の大きな白い花房を付ける落葉低木です。カシワに似た深い切れ込みのある葉が特徴で、秋には赤紫色に紅葉します。
庭での使い方・注意点: 明るい半日陰と湿り気のある水はけのよい土に向きます。日向でも育ちますが、東京の夏に土が乾く場所では葉焼けや水切れに注意します。成長すると高さ、幅とも1.5メートルを超え、雨を含んだ花房が重く垂れることがあるため、通路から離し、必要に応じて支柱を添えます。
オトコヨウゾメ|白い小花、赤い実、紅葉を楽しむ雑木

花期・性質: オトコヨウゾメは5月から6月頃、枝先に小さな白花を咲かせる落葉低木です。花は控えめですが、秋には赤い実と葉の色づきを楽しめ、株立ちの自然な姿が雑木の庭によく合います。
庭での使い方・注意点: 私の仕事では1メートルから2メートルほどの株立ちを自然風の庭へ使います。東京近郊ではハムシ類などに葉を食べられ、丸坊主に近い状態になる木を見かけることがあります。春から初夏は新葉の食害を確認し、被害が広がる前に原因を見分けます。
バイカウツギ|梅雨どきに香る白花の低木

花期・性質: バイカウツギは5月から6月頃、梅の花に似た四枚の白い花びらを持つ花を咲かせる落葉低木です。品種によって甘い香りがあり、梅雨の茶花や庭の白花として親しまれます。
庭での使い方・注意点: 日向から半日陰の水はけのよい場所で育ちます。私が扱ってきた木は枝がひょろひょろと伸びることがあり、植え付け直後や花の重い時期には支柱が必要な場合があります。剪定は花後に行い、古枝を根元から抜いて若い枝へ更新します。
ナツツバキ|白花、幹肌、紅葉を楽しむ雑木の庭木

花期・性質: ナツツバキは6月から7月頃、黄色い雄しべを中心に持つ白い五弁花を咲かせる落葉高木です。まっすぐ伸びる幹と滑らかな樹皮、秋の紅葉も美しく、株立ちは雑木の庭の主木や背景木に使われます。
庭での使い方・注意点: 私の経験では、東京の強い日差しや西日が一日中当たる場所へ植えると、乾燥で葉が傷み、弱る木があります。明るい半日陰で根元を乾かし過ぎない場所が安心です。ツバキ科のためチャドクガが付くこともあり、夏は葉裏を確認します。
ホザキナナカマド|夏の白花と細かな葉を楽しむ低木

花期・性質: ホザキナナカマドは6月から8月頃、細かな白い花を大きな円錐状に集めて咲かせる落葉低木です。山地に生えるナナカマドとは別の仲間で、細かな葉と株立ちの姿が涼しげに見えます。
庭での使い方・注意点: 庭では1メートルから2メートルほどで根締めに使いやすい木ですが、地下茎から吸枝という新しい枝を出し、横へ広がる性質があります。放置すると群落になるため、小さな庭では範囲を決め、外へ出た吸枝を根元から整理します。日向から半日陰の、やや湿り気のある場所に向きます。
ヤブレガサ|芽出しと葉の形を楽しむ山野草

花期・性質: ヤブレガサは春、閉じた破れ傘のような姿で芽を出し、やがて深く切れ込んだ大きな葉を広げる多年草です。初夏から夏には細かな花を付けますが、この植物の魅力は主に芽出しと独特の葉姿にあります。
庭での使い方・注意点: 半日陰で腐葉土のある、乾き過ぎない場所に向きます。落葉樹の下や苔のある庭へ少数植えると、山中のような雰囲気が出ます。冬は地上部がなくなるため、芽が出る場所を踏んだり掘り返したりしないようにします。
ミズヒキ|細い紅白の花穂に秋の趣がある茶花

花期・性質: ミズヒキは7月から10月頃、細く伸びた花穂に赤い小花をまばらに咲かせる多年草です。花は上から見ると赤く、下からは白く見えるため、贈答に使われる紅白の水引にたとえて名付けられました。花そのものは小さいですが、細い花穂が風に揺れる姿に趣があり、夏から秋の茶花として使われます。
庭での使い方・注意点: 半日陰から明るい日陰に向き、庭木の足元や園路の脇、飛び石の周囲などに植えると、自然な庭によくなじみます。一本だけでは目立ちにくいため、数株を少しまとめ、濃い緑の葉や竹垣などを背景にすると、赤い花穂が引き立ちます。丈夫で育てやすい一方、花後の実が衣服や動物の毛に付き、こぼれ種でも増えるため、広げたくない場所では実が熟す前に花穂を切ります。冬は地上部が枯れ、春に再び芽を出します。
ギンミズヒキ|白い花穂が半日陰に浮かぶ多年草

花期・性質: ギンミズヒキは7月から10月頃、細い花穂に白い小花をまばらに咲かせる多年草です。ミズヒキとは別の種類ではなく、花全体が白くなる白花品種です。赤いミズヒキよりも色合いが控えめで、白い花穂が半日陰の中に浮かぶ姿には、涼しげで静かな美しさがあります。
庭での使い方・注意点: 明るい半日陰や落葉樹の下、茶庭や自然風の庭の下草に向きます。白花だけをまとめると落ち着いた景色になり、赤いミズヒキと少し混ぜれば、紅白の花穂を楽しめます。性質や育て方はミズヒキとほぼ同じで、環境が合えば丈夫に育ちます。種で広がることがあるため、小さな庭では増え方を見ながら、不要な株や花後の穂を整理します。
キンミズヒキ|黄色い花穂で晩夏から秋を彩る多年草

花期・性質: キンミズヒキは7月から10月頃、細く伸びた花穂に黄色い小花を次々と咲かせる多年草です。名前は似ていますが、タデ科のミズヒキやギンミズヒキとは異なり、キンミズヒキはバラ科の植物です。花色と細長い花穂を金色の水引に見立てて、この名が付けられました。
庭での使い方・注意点: 日向から半日陰の、水はけと風通しのよい場所に向きます。草丈が出るため、園路の手前へ並べるより、庭木の足元や下草植栽の中ほどへ入れると自然に見えます。黄色い花は赤いミズヒキよりも明るく見えるため、暗くなりやすい雑木の庭へ晩夏の彩りを加えたいときにも使えます。花後の実には鉤状の棘があり、衣服や動物の毛に付いて運ばれます。こぼれ種で増やしたくない場合は、実が熟す前に花穂を切り取ります。冬は地上部が枯れ、春に再び芽を出します。
オミナエシ|秋の七草として黄花を楽しむ多年草

花期・性質: オミナエシは7月から9月頃、細い茎の先に小さな黄色い花を集めて咲かせる多年草です。秋の七草の一つで、花が風に揺れる姿は自然風の庭や野草の庭によく合います。
庭での使い方・注意点: 日当たりと水はけのよい場所で育ちます。庭へ植えるとよく増えるため、私は広がり過ぎた株を間引く管理が必要だと感じます。高さが出て倒れやすい場所では周囲の植物を支えにするか、目立たない支柱を添えます。
キキョウ|つぼみから花まで姿のよい、夏から秋の茶花

花期・性質: 6月から9月頃。キキョウ科の多年草で、ふくらんだ風船のような蕾が開くと、青紫色の端正な花になります。花びらが五つに分かれて星のように見える姿には涼しさがあり、夏から初秋の庭によく似合います。白花や桃色、八重咲きなどの園芸品種もありますが、自然な庭や茶花としては、昔からある青紫色の一重咲きが使いやすいと思います。
秋の七草の一つですが、実際には夏から咲き始めます。花のない時期にも細い茎と落ち着いた葉姿が周囲になじみ、一輪を切って室内に生けても季節を感じられる植物です。冬になると地上部は枯れますが、根は土の中に残り、春になると再び芽を出します。
庭での使い方・注意点: 日向から明るい半日陰で、水はけのよい場所に向きます。庭石の脇や低い花木の手前、オミナエシやミズヒキなどの野趣のある草花と合わせると、花だけが目立ちすぎず、自然な夏から秋の景色になります。玄関前や小さな庭では、広く植え広げず、数株をまとめて植えると落ち着いて見えます。
日照が少なすぎると茎が細く伸び、花付きも悪くなります。反対に、東京の夏に西日が強く当たり、土が乾ききる場所では弱ることがあるため、根元を乾燥させすぎないようにします。ただし、常に湿ったままの土も適しません。
草丈の高い種類は、雨や風で茎が倒れることがあります。ほかの草花や低木に軽く支えてもらえる位置へ植えるか、必要に応じて目立たない支柱を添えます。また、キキョウは太い根を持ち、植え替えを繰り返すことを好みません。植栽するときは、数年後もその場所で育てられるかを考えて位置を決めます。
冬は地上部が見えなくなるため、春先に芽が出る場所を掘り返さないよう、植えた位置を覚えておくことも大切です。
クガイソウ|紫色の花穂が夏の庭に縦の流れをつくる茶花

花期・性質: 7月から9月頃。オオバコ科の多年草で、まっすぐに伸びた茎の先に、淡い紫色の小花を穂のように咲かせます。一つひとつの花は小さいものの、長い花穂が立ち上がる姿には存在感があり、夏の庭に涼しげな縦の流れをつくります。
葉は数枚ずつ茎を囲むようにつき、それが何段にも重なります。この葉の重なりを幾重もの蓋や階に見立てたことが、クガイソウという名前の由来とされています。花だけでなく、規則正しく重なる葉と立ち姿にも見どころがある植物です。
草丈は1メートルを超えることがあり、冬になると地上部は枯れますが、根は土の中に残り、春になると再び芽を伸ばします。夏の茶花として一枝を生ける場合も、花穂だけでなく、段になった葉の姿を一緒に見せるとクガイソウらしさが伝わります。
庭での使い方・注意点: 日向から明るい半日陰で、水はけがよく、極端に乾燥しない場所に向きます。草丈が高くなるため、花壇の手前に並べるよりも、低い花木の後ろや庭の中ほどに植えると、周囲の植物から花穂が立ち上がり、自然な景色になります。
ワレモコウ、オミナエシ、キキョウなど、夏から秋に咲く草花と合わせると、色や花の形に変化が生まれます。ただし、同じ高さの植物ばかりを並べると庭全体が重く見えるため、足元には低い下草を添え、高さに違いをつけることが大切です。
東京の庭では、強い西日が当たり続ける場所や、建物の照り返しで土が乾燥する場所を避けます。乾燥が続くと下葉が傷みやすく、反対に水がたまる場所では根の状態が悪くなるため、植える場所の水はけと夏の乾き方を見て判断します。
花穂が伸びた時期に強い雨や風を受けると、茎が傾くことがあります。周囲の植物で自然に支えられる位置へ植えるか、必要な場合は目立たない支柱を添えます。花後に姿が乱れた茎は切り戻し、冬に地上部が枯れたら根元から整理します。
クガイソウは小さな苗のときと、数年育ったときでは庭の中での存在感が大きく変わります。植栽時の空いた場所だけを見るのではなく、将来の草丈と株の広がりを考え、周囲に余白を取って植えることが大切です。
フヨウ|夏から秋に一日花を咲かせ続ける花木

花期・性質: フヨウは7月から10月頃、白や桃色の大きな花を咲かせる落葉低木です。一つの花は一日でしぼみますが、次々と蕾が開くため、夏から秋の庭に長く花の景色をつくります。
庭での使い方・注意点: 日当たりと水はけのよい場所でよく育ち、成長も早いため、植えるときは高さと横幅の余白を取ります。冬は落葉し、枝を整理して大きさを管理できますが、毎年同じ高さで強く切るだけでは枝が混みます。株元から出る枝の数も見ながら間引きます。
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花木、茶花の植栽や庭づくりにご興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。

茶花や自然の風情を生かした庭づくり
都会の街中にいながら山の中にいるような
庭を表現出来ればと思っております。
花木や茶花の植栽、垣根、水鉢設置などお庭づくりのご案内
電話が繋がらない場合、メールでお願いいたします。03-3921-6510受付時間 8:00-18:00 [ 日・祝除く ]
お庭の相談をする お気軽にお問い合わせください茶花・花木を植えるときに避けたい失敗
好きな花だけを一か所へ集める
花期が同じ植物ばかりを集めると、その時期が終わった後に庭の見どころがなくなります。
開花時期だけでなく、葉、枝、実、紅葉、常緑と落葉のバランスを考えます。
成長後の大きさを考えずに植える
小さな苗木を玄関や通路の近くへ植えると、数年後に枝が邪魔になり、強く切らなければならなくなることがあります。
将来の樹高と枝張りを確認し、植物が無理なく育てる余白を残します。
「日陰に強い」を「暗くても育つ」と考える
日陰に耐える植物でも、光がほとんど入らない場所や、雨の当たらない乾燥した軒下では育ちにくい場合があります。
日照だけでなく、土の水分、風通し、既存木の根も確認します。
花が終わるとすぐに強く切る
花木によって、翌年の花芽を付ける時期が異なります。切る時期や位置を誤ると、翌年の花が少なくなることがあります。
庭木を自然な姿で維持したい方は、東京の庭木剪定料金と施工事例もご覧ください。
茶花・花木は、一本だけでなく庭全体のつながりで選ぶ
茶花や花木を庭に植えるとき、種類を選ぶことはもちろん大切です。
しかし、本当に考えたいのは、その植物が庭の中でどのような役割を持つかということです。
玄関から見える季節の花にするのか。
既存の庭木の足元を整えるのか。
室内へ一枝を生けるために育てるのか。
茶庭や坪庭の静かな背景にするのか。
目的が変われば、同じ植物でも植える場所や仕立て方が変わります。
庭師草庵では、流行している植物を並べるのではなく、家の佇まい、庭の広さ、日当たり、既存の庭木、将来の手入れまで見ながら、その庭に残っていく植物をご提案します。
東京で茶花・花木の植栽をご検討の方へ
庭師草庵では、茶花や花木の植栽を一本から承っています。
次のようなご相談に対応しています。
・玄関前に季節を感じられる花木を植えたい
・茶室はないが、室内へ一輪を生けられる庭にしたい
・日陰の庭に合う茶花を選んでほしい
・既存の庭木を残して、その足元に下草を加えたい
・大きくなりすぎた庭木を整理し、花のある庭へ変えたい
・茶庭、坪庭、蹲踞、飛び石の周囲を植栽で整えたい
・花が咲かなくなった庭木の状態を見てほしい
・強く刈り込まず、自然な姿を残して管理したい
植えたい植物が決まっていなくても問題ありません。
「春に白い花が欲しい」「日陰を明るくしたい」「一輪切って玄関に飾りたい」など、庭でどのように過ごしたいかをお聞かせください。
庭に植える主木や玄関前に植える樹木でお悩みなら下記も参考にしてください。
茶花・花木の植栽までの流れ
1.ご希望をお聞きします
植えたい植物、庭の雰囲気、花を楽しみたい季節、将来の手入れについてお聞きします。
植物名が分からない場合は、好きな庭の雰囲気や花の色などからでもご相談いただけます。
2.庭の環境を確認します
日照、風通し、土の状態、乾燥の程度、既存木の根、建物や隣地との距離を確認します。
写真だけでは判断しにくい場合は、現地で庭の状態を拝見します。
3.植物と植える位置をご提案します
花の時期だけでなく、将来の大きさ、枝の伸び方、落葉、剪定の頻度まで考えてご提案します。
ツバキの品種などによっては、苗木の流通状況によって入手まで時間がかかる場合や手に入らない場合があります。
4.植栽と必要な土壌改良を行います
植える植物と庭の状態に合わせて、植え穴、土、水はけ、支柱などを整えます。
植栽後の水やりや手入れについてもご説明します。
茶花・花木の植栽費用について
植栽費用は、植物の種類と大きさ、本数、搬入経路、土壌改良、支柱、既存植物の移植や撤去の有無によって変わります。
小さな茶花を数株植える場合と、大きな花木を搬入する場合では、必要な作業が異なります。
現地の状態を確認したうえで、植物代、植栽作業、必要な材料などを分かりやすくお見積りします。
詳しい仕事内容については、庭師草庵のサービス案内をご覧ください。
東京・練馬区を中心に茶花・花木を植栽しています
庭師草庵は東京都練馬区を拠点に、練馬区、杉並区、中野区、板橋区、豊島区、世田谷区、武蔵野市、三鷹市をはじめ、東京都内・近県で庭木や茶花・花木の植栽、庭づくり、庭木の剪定を行っています。
地域名だけで一律に植物を決めるのではなく、同じ東京でも庭ごとに異なる日当たり、風、土、周囲の建物を見て植栽します。
茶花・花木の植栽についてよくあるご質問
茶室がない庭にも茶花を植えられますか?
はい。茶花は茶室のある庭だけのものではありません。
玄関へ一輪を生けたい場合や、坪庭、小さな庭、既存の庭木の足元に季節感を加えたい場合にも取り入れられます。
茶花や花木を一本だけ植えてもらえますか?
一本からご相談いただけます。
ただし、植物が美しく見えるように、周囲の下草や既存木との関係も併せてご提案することがあります。
日陰の庭でも花を楽しめますか?
半日陰や日陰に向く茶花・花木があります。
ただし、日陰の深さ、土の乾燥、既存木の根の状態によって適する種類が変わるため、庭の環境を確認して選ぶことが大切です。
狭い庭や玄関前にも花木を植えられますか?
植えられます。
将来の樹高や枝張りを考え、強い剪定を繰り返さなくても維持できる種類と位置を選びます。
花付きが悪くなった庭木も相談できますか?
ご相談いただけます。
花が咲かない理由は、日照不足、剪定時期、枝の混み合い、肥料、樹勢、乾燥などさまざまです。状態を確認してから必要な手入れを判断します。
植栽に適した時期はいつですか?
適期は植物の種類や苗木の状態によって異なります。
落葉樹、常緑樹、宿根草、球根植物をすべて同じ時期に植えるのではなく、植物ごとの適期と天候を見て判断します。
植えたい植物が決まっていなくても相談できますか?
問題ありません。
庭の日当たり、広さ、好きな季節、花を眺める場所、手入れにかけられる時間などを伺い、候補をご提案します。
この記事を書いた庭師

庭師草庵 代表 鈴木 順
東京都練馬区を拠点に、個人邸の庭木剪定、植栽、茶花や自然の風情を生かした庭づくりを行っています。
植木屋として30年以上、植物を実際に植え、その後の育ち方や手入れまで見てきました。
このページでは、植物図鑑の情報だけではなく、東京近郊の庭で扱ってきた経験をもとに、
庭で使いやすい茶花・花木と、植える際の注意点をご紹介しています。
庭師草庵の仕事や考え方については「事業者情報」をご覧ください。
茶花・花木のある庭についてご相談ください
どの花木を植えるか、最初から決めていただく必要はありません。
「玄関へ一輪を飾りたい」
「日陰の庭にも季節を感じたい」
「今ある庭木を生かして、自然な庭に整えたい」
そのような思いからご相談ください。
花が咲く一時だけではなく、葉や枝、庭の余白まで含めて、年月とともに落ち着いていく庭をご提案いたします。
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