垣根には竹などで作られた竹垣、樹木で作られた生垣、他にはアルミやプラスチックで作られた物まで今では色々な仕切り垣があります。
ここでは 一般的に植木屋が使っている樹木での生垣について説明しています。

目次

生垣とは

生垣とは植木などの樹木で作った仕切り垣の一つです。
ブロックやアルミフェンスなどとは違って風情があります。
落葉樹などは新緑、紅葉など四季を楽しめる物もあります。
近年は環境への配慮からか人気が出てきています。
生き物ですので定期的なメンテナンスは必要となります。
余り背が高くなく、手入れも刈込ならば、お客様ご自身でも
メンテナンス出来る樹木もあります。

生垣に適している樹木


植木でよく使われるものとしてはベニカナメモチ、レッドロビン、ツツジ類、うマキ、マサキ、ヒイラギモクセイやキンモクセイ、山茶花やカシノキ、
ウバメガシ、トキワマンサクやプリペットなどが枝が密になりやすく、常緑樹で目隠しにもなるのでよく使われるようです。
ツル物ではテイカカズラやスイカズラ、モッコウバラなどをフェンスなどに絡ませて使っているのを見かけます。
目隠しをあまり気にしなければ落葉樹でもよいかと思います。
ドウダンツツジの生垣などは秋には紅葉でとても綺麗です。
ボックスウッドやサザンカの生垣もよく見かけますが虫に食べられやすい様です。
生垣の場合、行政によって助成金なども出る所がありますのでご確認下さい。
樹木によっては目隠しなどに向き不向きがありますので植木屋さんにご相談ください。

生垣の実例集

生垣で使われている実例集です。
参考に出来ればと思います。

レッドロビンの生垣

生垣
練馬区\レッドロビンの生垣

レッドロビン(常緑樹)を四ツ目垣で挟み込んだ生垣です。
景観も非常にきれいですが、挟み込みの生垣は近年少なくなってきております。
レッドロビンは成長も早く密になりやすいので生垣の材料でよく使われております。
赤い新芽は華やかなので洋風の建物などにもよく合います。
近年は環境の影響かゴマ斑点病など病気が多く出るようになってきているようです。
東京都練馬区/レッドロビン生垣

キンモクセイの生垣

キンモクセイの生垣
キンモクセイの生垣

キンモクセイの生垣です。
キンモクセイは成長が遅いですが萌芽力があり生垣など目隠しに適しています。
10月頃の秋には香りの強いオレンジ色の小さな花を咲かせます。
病害虫には強いですがハムシなどにはやられる姿を見かけます。

東京都練馬区/キンモクセイ生垣

ベニバナトキワマンサクの生垣

生垣
さいたま市\トキワマンサク生垣

こちらはベニバナトキワマンサク(常緑樹)の生垣です。
トキワマンサクも成長が早く密になりやすいうえ病害虫にも強く生垣に向いている樹木です。
5月頃に紅花の花を咲かせます。こちらも洋風の建物にはよく合います。

東京都杉並区/ベニカナメ生垣

モッコウバラの生垣

モッコウバラ生垣
品川区\モッコウバラ生垣

モッコウバラの生垣。モッコウバラは4月~5月に白や黄色の小さな花を沢山咲かせます。
こちらの写真は白色です。常緑性のつるバラなのでフェンスやアーチなどに絡ませます。
これはウッドフェンスに絡ませてあります。長さもあり開花時期は非常にきれいです。
棘もなく育てやすい植物です。


東京都品川区/モッコウバラ生垣

マキの生垣

マキの生垣
練馬区/マキの生垣

マキの生垣。仕立物のイメージがありますが萌芽力があり枝葉が細かく密生して刈込にたえるので
昔から生垣などに使われています。寒さには強くはありませんので関東より西よりでしょうか。
近年はアオドウガネに食べられます。

ヒイラギモクセイ生垣

ヒイラギモクセイ
練馬区\ヒイラギモクセイ生垣

ヒイラギモクセイの生垣。キンモクセイに葉が似ていますがこちらはとげとげしていて痛いです。
防犯対策にもなります。日陰でもよく育ちます。10月頃に白い色の小さな花をつけます。

シラカシ生垣

シラカシ生垣
世田谷区\シラカシ生垣

シラカシの生垣。シラカシも常緑樹で成長が早く、生垣や目隠しに向いています。
高垣にもできるため、高さが欲しい場合はオススメで。こちらはシラカシですがアラカシも人気があります。
どちらもうどん粉病が出やすいので注意が必要です。