庭におすすめな茶花・花木

茶花は身近な季節の花を自然のままに生けるのが良いとされています。
自然のままに美しく見せるのは大変難しいものです。
ここでは実際に植木屋・庭師が東京近郊の庭に植えている茶花・花木などを中心に紹介しています。
私自身植木屋として30年以上やっておりますが、図鑑や情報誌などで調べたり、植木屋仲間や生産者に聞いたりして
その様にやってもなかなか育てるのが難しい樹木、草花などたくさんありました。
それで思った事は、自身が思っている以上に樹木や草花は、環境によってかなり影響される様に感じます。
そこでここではあまり難しく育てる必要がない、なるべく育てやすい茶花・花木が中心です。
参考などにしていただければありがたいです。
茶の湯文化にも合う美しい花木を庭造りに取り入れる方法も紹介しています。
茶花として適した植物は、自然の美しさと季節の移ろいを表現するものが選ばれます。
例えば、春には梅やサンシュユ、夏には紫陽花や萩、秋には菊や紅葉、冬には椿や雪柳など、四季折々の風情を感じさせる花木がおすすめです。
これらの花木は、日本の伝統的な庭園にもよく使われ、静寂の中で茶を楽しむ空間に穏やかな美しさをもたらします。
自然の素朴な美を尊び、季節感を大切にする茶の湯の精神を庭造りに反映させることで、日本の伝統美を現代の庭に息吹かせます。
- 1. 植木を入手するには
- 2. 植栽と手入れの基本
- 2.1. 1. 植栽の時期と方法
- 2.2. 2. 水やりと肥料の基本
- 2.3. 3. 剪定と整形の技術
- 2.4. 植木の植栽の仕方
- 3. 花付が悪い場合は?
- 4. おすすめな花木・茶花の種類と解説 (11月~4月編)
- 4.1. ロウバイ
- 4.2. ハクバイ
- 4.3. コウバイ
- 4.4. マンサク
- 4.5. フクジュソウ
- 4.6. クリスマスローズ
- 4.7. シュンラン
- 4.8. バイモ
- 4.9. スイセン
- 4.10. セツブンソウ
- 4.11. ヒュウガミズキ
- 4.12. サンシュユ
- 4.13. トサミズキ
- 4.14. アセビ 白
- 4.15. アセビ 赤
- 4.16. ミツバツツジ
- 4.17. ドウダンツツジ
- 4.18. ネコヤナギ
- 4.19. ウグイスカグラ
- 4.20. リキュウバイ
- 4.21. ユスラウメ
- 4.22. レンギョウ
- 4.23. ユキヤナギ
- 4.24. コデマリ
- 4.25. オオデマリ
- 4.26. シロヤマブキ
- 4.27. ヒマラヤユキノシタ
- 4.28. ハンゲショウ
- 4.29. ボケ
- 4.30. シュウメイギク
- 4.31. ホトトギス
- 4.32. ツワブキ
- 4.33. センリョウ
- 4.34. ツバキ
- 4.35. ワビスケ
- 4.36. ベニワビスケ
- 4.37. コチョウワビスケ
- 4.38. セイオウボ
- 4.39. タロウカジャ
- 4.40. ヒイラギナンテン
- 5. 育てやすい茶花と花木の種類と解説 (10月~5月編)
- 5.1. シャクヤク
- 5.2. シラン
- 5.3. シャガ
- 5.4. フジ
- 5.5. ヤマボウシ
- 5.6. 常緑ヤマボウシ
- 5.7. ヒメウツギ
- 5.8. カワラナデシコ
- 5.9. シモツケ
- 5.10. アマチャ
- 5.11. ガクアジサイ
- 5.12. キョウガノコ
- 5.13. コバノズイナ
- 5.14. ビヨウヤナギ
- 5.15. ツキヌキニンドウ
- 5.16. オオヤマレンゲ
- 5.17. ホタルブクロ
- 5.18. オオバギボウシ
- 5.19. カシワバアジサイ
- 5.20. オトコヨウゾメ
- 5.21. バイカウツギ
- 5.22. ナツツバキ
- 5.23. ホザキナナカマド
- 5.24. ヤブレガサ
- 5.25. オミナエシ
- 5.26. フヨウ
- 6. 花木と茶花のまとめ
- 7. ご挨拶
植木を入手するには
植木や草花などは園芸店、ホームセンター、通販サイト、植木屋、庭師などから手に入れることができます。
特に通販サイトなどでは色々な種類が売られています。気軽に手に入れることが可能です。
大きな樹木などはやはり植木屋に頼むのが無難でしょう。
何をどのような場所に植えれば良いか迷うかと思いますので
出入りの植木屋などに相談されるのがよいでしょう。
茶花に人気のツバキ系は品種が多くありますが、近年は品種物の大きな物が少なく、植木屋さんに頼んでも苗木しか手に入らないこともあります。
植栽と手入れの基本
特に植木の移植の場合、根回しなど移植準備をしていない場合は、
時期を間違えると移植は難しくなりますのでご注意いください。
1. 植栽の時期と方法
一般的に、植木の植栽・移植などは種類にもよりますが、秋から春に植え付けを行いますが植物の芽吹き前の1月~4月頃が特にオススメです。
種類や地域の気候に合わせて、最適な時期を選びましょう。
ご自分で植栽される場合は庭の条件を確認し、日当たりや風通し、気候はどうかなど調べて
植木の間隔などに気をつけて植栽してください。
2. 水やりと肥料の基本
水やりは土の乾き具合を見て行い、根腐れを避けましょう。
肥料は成長期に適宜与えます。
各植物に合った水やりと肥料の量を調べておくことが大切です。
3. 剪定と整形の技術
剪定は植物の健康を保つために重要です。
枯れた枝や不要な枝を取り除き、植物がより良い形で成長するようにします。
剪定の適切な時期と方法は植物によって異なります。
剪定についてはこちらの記事を参考にしてください。

庭木の剪定の料金と効果 - あなたの庭を美しく保つための完全ガイド
自然が基本の植木の剪定
庭のたたずまいを崩さぬ美しい剪定
剪定料金のご案内 はこちらから
植木の植栽の仕方
植え付けの際は植え穴を根鉢よりも大きく掘り、苗木を植え、根鉢の周りに土をかけ、水と一緒に土を植え穴に流し込むような感じで植えてあげるとよいかと思います。
水を流し込む前に、植え穴の円径の周りに土手を作ってあげると水をあげている時に水が溢れるのを防いでくれます。

根鉢が入る植穴を掘ります

植穴に植木を植え、土をかけ、水と土を一緒に流し込みます。
土壌により腐葉土などを混ぜてあげてもよいです。

鉢に水がたまるまで流し込み水が引いたらまた土をかけます。
暫くしてから軽く水鉢周りを踏んで完成です
花付が悪い場合は?
花木はやはり肥料をあげると花付は違います。
花つきが悪くご自分で肥料などをあげる場合には窒素系(油粕など)の肥料ではなく、リン酸(骨粉など)などが多めに入っている肥料をオススメいたします。
近年は袋に「花つきを良くする」、など書いてありますのでそちらをお選び下さい。
花つきには根切りなども効果的です。
樹木に勢いがないなどの場合は、液体肥料の方が即効性はありますが、やりすぎはかえって逆効果になりますので注意してください。
おすすめな花木・茶花の種類と解説 (11月~4月編)
ロウバイ

ソシンロウバイ・・・落葉樹で12月~1月の茶花です。庭木で使い場合高さは1~3m前後がよく使われます。花は12~1月。日陰では花付は悪い様です。葉がでる前に花心部まで花全体が黄色い花を下向きにつけます。花の少ない時期に咲くので重宝します。庭に植えている方も多いいかと思います。私も好きな花木の一つです。
ハクバイ

ハクバイ・・・落葉広葉樹で花は2月~3月、葉が出る前に咲きます。庭木の場合は1~5m位がよく使われます。品種も多く趣があり和風の庭でもよく使われます。昔から庭に植えてあるといった老木なども見かけます。花も楽しめ実も楽しめ人気がありますが若木は樹形が暴れるため植える場所には注意が必要です。花付や実付きが悪くなった時などは肥料をあげてください。市販のもので十分に効き目があります。
コウバイ

紅梅・・・こちらは紅梅。白梅に比べて枝や葉は小さく細い感じです。こちらも1m~5m位のものがよく使われます。
日当たりを好みますが日陰でも育ちます。しかし花付は悪いです。白梅、紅梅ともにアブラムシやカイガラムシなどが付きますので注意が必要です。
マンサク

マンサク・・・落葉樹で開花は2月くらいから咲き始めます。早春の花として使われ、秋には紅葉も楽しめます。
庭木では3m前後を使うことが多い様です。
丈夫で育てやすい樹木です。
樹形を維持するには剪定が必要となります。
フクジュソウ

フクジュソウ・・・フクジュソウは、春の訪れをいち早く告げる多年草で、黄色い花が陽だまりのように明るく咲きます。
名前に「福」と「寿」が入っており、縁起の良い植物としても親しまれています。
寒さに強く、冬の終わりから咲き始めるため、まだ花の少ない季節の庭を華やかに彩ってくれるのが魅力的です。
日当たりのよい場所を好みますが、やはり直射日光が絶えずさす場所は避けた方が良いでしょう。
植えっぱなしでも毎年咲いてくれる手間いらずの優等生です。
クリスマスローズ

クリスマスローズ・・・・・種類によって12月ころから咲き初め~3月ごろまでと花の時期が長い常緑多年草です。
落葉する種類もあります。強い日差しや多湿は苦手な草花です。半日陰から日陰で育つため人気があります。種類も多く育てやすい草花です。
シュンラン

シュンラン・・・・シュンランは、花は目立ちませんが3月~4月の春頃に淡い黄緑色の可憐な花を咲かせる日本原産のランの仲間です。
控えめながら上品な姿が魅力で、自然風の庭によく合います。
【良い点】
・落ち着いた花姿で、自然な雰囲気の庭にぴったり
・寒さに強く、育てやすい山野草
・多年草で毎年楽しめる
【育て方・注意点】
・半日陰の場所を好むようです。
・花後に葉を大切に育てて、翌年の開花につなげる常緑多年草。
バイモ

バイモ・・・バイモは、春に釣鐘型の淡い緑がかった花をうつむき加減に咲かせる、趣のある多年草です。
落ち着いた雰囲気で、和風の庭や自然風の植栽によく合います。
【良い点】
・早春に咲くため、季節の先取りが楽しめる
・派手すぎず上品な花姿で、他の植物と調和しやすい
・植えっぱなしでも毎年花を咲かせる
【育て方・注意点】
・水はけのよい土を好み、湿気が多すぎると球根が傷みやすい
・半日陰〜日なたで育ち、真夏の強い直射日光は避けるのが理想
・花後は葉を残して、球根を太らせるようにする
スイセン

スイセン・・ スイセンは、早春の3月~4月に可憐な花を咲かせる球根の多年草です。
白や黄色などがあり、清らかで上品な印象を与えます。
寒さに強く、植えっぱなしでも毎年咲くため、ガーデニング初心者にもおすすめです。
花の少ない季節に庭を明るく彩り、品種も豊富で植える楽しみがあります。
手間がかからず、他の草花とも相性が良いので、花壇や鉢植えにもぴったりです。

こちらは黄色のスイセン。
スイセンは基本的には陽地でよく育ちます。
繁殖も文球で行います。
セツブンソウ

セツブンソウ・・・セツブンソウは早春、節分の頃に咲く白く小さな花で、春の訪れを告げる山野草です。
落葉樹林の下などで育ちますがちょっと育てるのが難しい茶花です。
直射日光が当たる場所は避け、木漏れ日が差す落葉樹の下などが育ちは良い様です。

こちらは黄色いセツブンソウ。品種はいろいろあるようです。
ヒュウガミズキ

ヒュウガミズキ・・・ヒュウガミズキは、春先にやさしい黄色の花を枝いっぱいに咲かせる落葉低木です。
花は小ぶりですが可憐で、庭にやわらかな春の気配を運んでくれます。
樹高は低めでコンパクトにまとまるため、狭い庭や鉢植えにも向いています。
成長がゆるやかで手入れも簡単、日なたから半日陰まで対応できる育てやすい木です。
春の庭をやさしく彩る、控えめながら存在感のある一株です。
サンシュユ

サンシュユ・・・・落葉広葉樹で開花は3~4月です。こちらも1~4m位のものをよく見かけます。
葉が出る前に黄色い小花を咲かせます。日当たりがあまりよくないと花付きは少ない様です。
秋ごろ楕円形の赤い実が付きます。こちらは薬用として用いられるそうです。
トサミズキ

トサミズキ・・・・高知県に自生にする落葉広葉樹で東京でもよく育ちます。庭では1.5m前後をよく使うようです。
病害虫にも強いです。3~4月に葉が出る前に穂状の黄色い花を垂れ下げます。
日向でよく育ちますが樹形が乱れがちなので手入れは必須です。蕾交じりの花を茶花としてよく使われます。
アセビ 白

アセビ・・・・常緑低木。3~4月頃壺状の白い花を多数垂れ下げます。
庭では0.5m~1m位の物を根締めとして使います。
日差しが強い所では育ちが悪く、枯れる場合もありますので、日陰がいいかと思います。
茶庭などにもよく使われます。
植え付け時には、たい肥などを少し混ぜた方がよいかもしれません。
アセビ 赤

こちらは赤いアセビのアケボノアセビです。
白より弱い印象があります。
こちらも小花が可憐でかわいいです。
ミツバツツジ

ミツバツツジ・・・落葉低木。4月ごろ紫紅色の花を咲かせます。成長も遅く樹形も株立ち状になり使いやすい樹木で、庭でもよく植えられています。
自然樹形のものは自然の庭などにもよく合います。園芸品種も多くあります。
ただ日当たりの強い場所などに植えますと年々弱って行きますので植える場所には注意が必要です。
ドウダンツツジ

ドウダンツツジ・・・・落葉低木。4月ごろ壺型の小さな白い花を垂れ下げます。
特に秋には紅葉が美しく茶席でもよく使われる樹木です。
列植、単植など用途合わせて使えます。刈込にもたえますので生垣としてもよく見かけます。
ネコヤナギ

ネコヤナギ・・・落葉低木。早春に開花する柳の仲間です。
1月頃からの白銀色のふわふわしたした芽が鑑賞用とされています。
私は釣り好きなので川辺でよく見かけますが、庭ではあまり使われてないようです。
流れの庭や茶花として庭に植えても面白いと思います 。
ウグイスカグラ

ウグイスカグラ・・・ 落葉低木。山などでもよく見かけます。
雑木の庭などの庭木としても需要が多く、茶花としても使われ花は小さいですがかわいいお花。
4月~5月に花を咲かせます。赤い実が付き鳥などよく食べにきます。
山の雰囲気の出せる樹木としてお庭にいかがでしょうか。
リキュウバイ

リキュウバイ・・・花は4月。開花時期は花で覆われきれいです。大きくなっても2~4m前後なので都内でも使いやすい樹木です。
やはり日当たりが良くないと花付きは少ない様です。
ユスラウメ

ユスラウメ・・・・花は㋃頃、梅に似た白、薄ピンク色の花を咲かせます。落葉低木でそれほど大きくならずに、育てやすい樹木です。
実の画像はありませんが6月ごろ赤い実をつけ、食用にもなります。鳥などもよく食べに来ます。
中低木で何か欲しい時など、育てやすく使いやすい樹木です。
レンギョウ

レンギョウ・・・ 落葉低木。花は3月~4月。葉がでる前に淡い黄色い花を咲かせ、春の庭を華やかに飾ります。
日当たりのよい場所だとよく咲きます。とても育てやすい樹木です。
樹形が乱れやすいですが枝もよく分岐して密生するので茶花にも使いやすいです。
ユキヤナギ

ユキヤナギ・・・・・落葉低木です。花は3月~から4月に枝全体に白く小さな花が咲きます。
枝も細く弓型に下垂れ趣があります。
低木なので0.3m~0.5m位のものがよく使われます。
コデマリ

コデマリ・・・落葉低木。4月~5月頃、白い小花が密集して手毬のように咲きます。
丈夫で使いやすいのですが成長は早めです。こちらもユキヤナギのように柔らかく垂れ下がり、
和洋風どちらにも合うため根締めなどによく使われます。
オオデマリ

オオデマリ・・・庭植えで高さ2mくらいになります。
花は4~5月位。最初写真上のような緑色ですが後に白色に。派手さがありますので洋風な建物にもよく合います。
東京近郊ではハムシに食べられているのを見かけますので注意が必要です。
成長が遅く、日当たりなら育てやすい樹木です。
シロヤマブキ

シロヤマブキ・・・・4~5月に白い花を咲かせる落葉低木です。秋には黒い実も付けます。
病気や虫もあまり被害がないので使いやすいです。庭に点在させるのがよいでしょう。
ヒマラヤユキノシタ

ヒマラヤ雪の下・・・・・・耐寒性に優れていて丈夫な下草です。
地面を這うように成長します。春に濃いピンク色の花を咲かせます。
奥に映っている薄ピンクの花はクリスマスローズです
ハンゲショウ

ハンゲショウ・・・・初夏の6月~7月に上部の葉に白く変化する葉と小さな穂状の花が特徴の多年草です。
葉の一部が白くなる姿が「化粧をしたよう」と言われ、涼しげな印象を与えます。
夏の茶花として人気があります。
水辺で自生するそうですが、普通に庭で育ち、丈夫で育てやすいです。
【良い点】
・白く色づく葉が夏の庭に涼感をプラス
・半日陰でもよく育ち、湿った場所に強い
・和風・自然風の庭によく合う
【育て方・注意点】
・湿り気のある半日陰〜日陰を好みます。
・広がりやすいため、植える場所を選ぶか、管理のときに間引くなどが必要。
・冬は地上部が枯れるが、春に再び芽吹く多年草
ボケ

ボケ・・・落葉低木。開花は3月下旬ごろから。園芸品種も多くて寒ボケなどは年末年始ごろ咲きます。
花入れに入れる際は棘がありますので気をつけてください。
5月頃に赤星病が付くことがありますので殺菌剤などで防除してください。
庭では1m以下の物がよく使われます。
シュウメイギク

シュウメイギク・・・秋に可憐な赤紫の花を咲かせる多年草で、涼しくなる季節にやさしい彩りを添えてくれます。
風にゆれる姿が上品で、和風の庭によく似合います。秋の茶席などでもよく使われ丈夫で育てやすい茶花です。
たくさん品種がありますがこちらは白花です。
野生種の八重咲の赤紫の物もよくつかわれています。別名で貴船菊と呼ばれています。
【良い点】
・秋に花を楽しめる貴重な植物
・丈夫で育てやすく、毎年咲いてくれる
・半日陰でも元気に育つ
【育て方・注意点】
・半日陰〜日なたなどの場所が最適
・花の時期は風で倒れやすいため、必要に応じて支柱があると便利。
・株が増えやすいので、混みすぎたら間引きを
ホトトギス

ホトトギス・・・ホトトギスは、秋に平野から山地に生える独特な斑点模様の花を咲かせる多年草で、
和の趣を感じさせる山野草です。
日陰でも育つ貴重な植物で、落ち着いた雰囲気の庭にぴったりです。
ホトトギスの仲間は種類が多いいです。
日陰でもよく育ち、丈夫で育てやすい下草です。
かなり増えますので、増えた場合は間引きするのが良いでしょう。
【良い点】
・日陰に強く、林の下や建物の北側でも育つ
・個性的な花が秋の庭を引き立てる
・手がかからず、毎年咲く多年草
【育て方・注意点】
・半日陰〜日陰などよく育ちます。
・近年は暑いので、夏場の水切れに注意
・株が増えやすいので、混みすぎたら整理を
ツワブキ

ツワブキ・・・ツワブキは、光沢のある丸い葉と、晩秋に咲く黄色い花が特徴の多年草です。
常緑で一年中葉が美しく、和風の庭や日陰のグランドカバーにも最適です。
【良い点】
・日陰に強く、暗くなりがちな場所を明るく演出
・病害虫に強く、手間がかからない
・秋に花が咲き、季節感が楽しめる
【育て方・注意点】
・日陰〜半日陰の場所で良く育ち、育てやすい草花です。
・強い直射日光や乾燥にはやや弱い
・混み合ったら株分けで風通しをよくするとよいでしょう。
花は10月~11月。花の少ない時期に黄色い花を咲かせるため、
その時期は目立ちます。
和風の庭によく合います。
センリョウ

センリョウ・・・・センリョウは、冬に冬に美しい赤や黄色の実をつける常緑低木で、
1月の茶花でもあり、お正月飾りにも使われる縁起の良い植物です。
緑の葉と鮮やかな実のコントラストが美しく、冬の庭を彩ります。
実は鳥にもよく食べられます。
【良い点】
・常緑で一年中葉が美しく、冬も見ごたえあり
・実が長持ちし、季節の演出にぴったり
・剪定や手入れが少なくて済む
【育て方・注意点】
・半日陰〜日陰を好み、葉焼けをしますの強い日差しは避けてください。
・乾燥に弱いため、水切れに注意
・実をつけるには、近くに雄株が必要(雌雄異株)だったりします。
意外に雄雌あります。1株に交じって気づきにくいです。
全く身が付かない場合は雄株だけの可能性があります。

キミノセンリョウ・・・こちらは黄色いセンリョウです。
赤と黄色を混ぜて植えるのも面白いです。
育て方は赤と変わりません。
直射日光があたる場所に植えるのは避けた方が良いでしょう。
ツバキ

ツバキ・・・・・常緑広葉樹、庭で使う場合は1m~4m位を使うことが多いいでしょうか。
ツバキは種類によりますが開花時期が長いです。11月位~5月位までと幅があります。
元々陰樹なので日陰でよく育ちます。耐寒性もあり自然樹形で使うことや刈込にも耐えますので生垣でも使いやすい樹木です。
花は茶花としても使われますが春と秋の毛虫(チャドクガ)には注意が必要です。
ワビスケ

ワビスケ・・・・ツバキの種類となります。1~3m前後位の用途がおおいいでしょうか。
茶花として非常によく使われています。
庭にも一本欲しい所ですがツバキ系は毛虫(チャドクガ)が付きますので注意が必要です。
自然樹形のものを他の樹木と合わせて植えるとよいでしょう。
ベニワビスケ

こちらはワビスケの赤です。
ワビスケ類はヤブツバキより花が小さく、自然の庭などでもよく使われます。
コチョウワビスケ

コチョウワビスケ・・・赤地に白斑が入る侘助。茶花として人気がありますが
最近は見かけなくなりました。私は個人的に好きなのでよく植えます。
京都には古木が多くあるそうです。
最近は手に入りにくくなりました。
セイオウボ

西王母・・・こちらはツバキのセイオウボ。茶花として人気がありよく使われます。
近年品種物で大きなものはあまり見かけません。
タロウカジャ

太郎冠者・・・・・こちらもツバキの太郎冠者。ピンク色の花です。別名は有楽。寒の時期の茶花として人気があります。
こちらも大きなものは手に入り難いです。
ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン・・・・・常緑低木。袖垣前や玄関前、根締めなど使われる場合が多い様です。日陰に非常に強く3~4月には黄色い小花を付けます。葉はとげとげしていますが成長も遅く丈夫で使いやすい樹木です。
庭で使われる花木・茶花の5月~10月に咲く花を集めてみました。
基本的に庭に地植えの出来る物を紹介しています。1
育てやすい茶花と花木の種類と解説 (10月~5月編)
シャクヤク

シャクヤク・・・5月中~6月ごろ開花。冬には枯れますが春になるとまた芽が出てきます。ボタンとともに人気があり多数の園芸品種があります。色形も豊富で大きなきれいな花を咲かせます。日向向きです。
シャクヤクやボタンは肥料をあげないと花付は悪いです。
シラン


シラン・・・4~5月に赤紫色の花を咲かせます。暑さや寒さに強く
丈夫で育てやすい多年草です。庭に植えておくと自然と増えていきます。
シャガ

シャガ・・・・・5,6月ごろアヤメを小さくしたような白紫色の花を咲かせます。日なたむきではなく、半日陰を好みますが日陰でも十分育ちます。
ランナーで増え群生しやすく丈夫な下草です。掃除のときに熊手でなどで引っ搔いてしまうとすぐ取れてしまいますので気を付けてください。
フジ

フジ・・・・つる性の落葉木。長く房状に多数の藤色の花を咲かせます。日向や半日陰でもよく育ちます。藤棚やフェンスなどに絡ませているのを見かけます。壁面緑化などにも使えます。
ヤマボウシ

ヤマボウシ・・・落葉高木。開花は6~7月。庭では高さ2m~5mくらいの物を使っています。株立ちの物を
使う率が高いです。和洋風、自然の庭など使うことが多いい樹木です。シンボリツリーにいかがでしょうか。
日当たりでよく育ちますが、日陰でも使えます。日陰の場合、花付は悪いです。
常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシ・・・最近流行りの常緑ヤマボウシです。常緑高木となります。
通常のヤマボウシと同じく5月頃咲き始めます。丈夫でよく育ち、虫も付きにくいことから、生垣などにも使われています。
花もよく咲くので、シンボリツリーなど用途は広いです。
ヒメウツギ

ヒメウツギ・・・小型の落葉低木で、春から初夏にかけて白い花を豊富に咲かせます。
小さくて繊細な花が特徴で、庭園や鉢植えでの栽培に適しており、日本原産の美しい植物です。
ヒメウツギは管理が容易で、初心者の園芸愛好家にもおすすめできる植物です。
5~6月頃に房状に白い小花を無数につけます。小型の落葉低木で放置しても樹形が整い使いやすい樹木です。
日当たりの良い場所を好みますが、強い直射日光は避けた方が良い場合もあります。
半日陰の場所でもよく育ちます。
カワラナデシコ

カワラナデシコ・・・4~6月頃細かく糸状に裂けた花びらが特徴で赤紫のはなを咲かせます。
多年草ですので翌年も芽が出て育てやすい草花です。
カワラナデシコは、日当たりの良い場所を好みますが、強すぎる直射日光は避け、明るい半日陰での栽培も可能です。
適切な日光が花の色を鮮やかにし、豊富な開花を促します。
春に花が終わった後少し切り戻すと秋にまた花を咲かせます。
土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりますが、過剰な水はけの悪い状態は避ける必要があります。
根腐れを防ぐため、水はけの良い環境を保つことが重要です。
シモツケ

シモツケ・・・バラ科に属する低木で、その耐寒性と手軽な管理が魅力の一つです。
小さな花を房状に咲かせ、庭園や公園などでよく利用される人気の植物です。
シモツケの種類には多様性があり、花の色や形、植物の大きさが異なるため、様々な園芸デザインに適応します。
シモツケは日当たりの良い場所を好みますが、半日陰の場所でも育ちます。
十分な光を受けることで、豊富な花を咲かせることができます。
5~6月に赤い円形の花をつけます。白色の花もあります。
柔らかい印象の樹形のため使いやすい落葉低木です。
アマチャ

アマチャ・・・落葉低木。日向より日陰で育てます。6~7月に中央に多数の花が咲きその周囲に数個の装飾花をつけます。高さ1m前後の物を根締めなどに使い、雑木の庭などにもよく合います。灌仏会の甘茶や薬用など昔から使われています。
ガクアジサイ

ガクアジサイ・・・落葉低木。6~7月頃中央に小さな花、その周囲に額(装飾花)が咲きます。
ガクアジサイは、その美しい花姿で庭園や鉢植えの装飾に広く利用され、特に初夏から夏にかけての開花期には鑑賞価値が高まります。
日陰でよく育ち使いやすい樹木です。特に半日陰を好み、直射日光は避けた方が良い場合が多いです。
暑い地域では、午後の強い日差しから保護するために日陰の場所を選びましょう。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ガクアジサイは水分を好むので、特に乾燥する季節には注意が必要です。
成長が早いので手入れは必要となります。0.5~1.5mほどの物を庭ではよく使われます。
自然風の庭などにはよく合います。
キョウガノコ

キョウガノコ・・・キョウガノコは、初夏から夏にかけて美しいピンク色の小花をふわっと咲かせます。
細かい花が集まって咲く姿が、伝統的な絞り染め「鹿の子絞り」に似ていることからこの名前がついたそうです。
葉は明るい緑で、和風の庭によく合い、涼しげな雰囲気を演出します。
半日陰で良く育ちます。一日中陽射しが当たるところはダメなようです。
コバノズイナ

コバノズイナ・・・コバノズイナは、春に白いブラシ状の花を咲かせ、秋には鮮やかな紅葉を楽しめる落葉低木です。
四季を通じて表情が変わり、庭に自然な彩りを加えてくれます。
【特徴・良い点】
・花と紅葉の両方が楽しめる
・自然風の庭や雑木風の植栽にぴったりです。
・病害虫に強く、育てやすい
【育て方・注意点】
・日なた〜半日陰で育ちますが、夏場に直射日光がガンガン当たる場所は避けた方が良いようです。
やや湿り気のある土を好みますが一般的なお庭で育てられます。
・乾燥に弱いので、夏場の水切れには注意が必要です。
・剪定は花後か冬に軽く整える程度で大丈夫です。
ビヨウヤナギ

ビヨウヤナギ・・・ビョウヤナギは、初夏に鮮やかな黄色い花と長いおしべが特徴の華やかな常緑低木です。
花は繊細で美しく、庭に明るさと動きを与えてくれます。庭では0.5m位のものをよく使います。
成長も早いです。枝先は垂れ下がり六月ごろ鮮黄色い花を咲かせます。使いやすい樹木です。
日陰では花つきが悪くなるため、なるべく日当たりの良い場所に植えるのが良いでしょう。
ツキヌキニンドウ

ツキヌキニンドウ・・・・・つる性植物で主にフェンスや竹垣、パーゴラなどに絡ませて使用しています。
落葉樹であり、葉もそれほど密にならないのでフェンスに絡ませての目隠しには不向きかもしれません。
5,6月ごろ赤い鮮やかな筒状の花を咲かせます。
オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ・・落葉高木。それほど大きくはなりません。
1m~3m位の物を庭では使います。初夏の茶花としては人気があります。
大山蓮華の花は、白い花弁に紫がかった根元を持ち、中心には鮮やかな赤色の雄しべが多数集まっています。
直径10cm程度のこの花は、初夏に開花し、その独特の香りと美しさで知られています。
花が下向きに咲くことが多いのも大山蓮華の特徴の一つです。
山地の林内や林縁、谷間の湿った場所など、自然豊かな環境を好むため、そのような場所を訪れた際に見かけることがあります。
大山蓮華は、その美しい花のために観賞価値が高く、庭木や公園の樹木として人気があります。
日向を好み移植が難しい樹木です。
ホタルブクロ

ホタルブクロは、キキョウ科キキョウ属に属する平地から山地に生える多年草で、
日本の庭園によく用いられる人気のある植物です。
花の特徴:ホタルブクロの最も際立った特徴は、その美しい花です。
花は夏に咲き、色はピンク、紫、白などがあります。
形は釣鐘状または袋状で、先端がわずかに開いています。
このユニークな形状が、観賞価値を高めています。
葉:葉は緑色で、やや厚みがあり、大きさは中程度です。形状は卵形から長楕円形で、葉縁には鋸歯があります。
サイズと成長:ホタルブクロは比較的低く、横に広がる性質を持っています。
成長すると、高さは30センチメートルから50センチメートル程度になります。
栽培条件:半日陰を好みますが、日当たりの良い場所でも育ちます。土壌はやや湿り気を好み、排水の良い環境が適しています。
耐寒性があり、日本の気候によく適応します。
用途:ホタルブクロは、その美しい花と耐陰性から、庭園や花壇などに広く用いられます。
群生しているととてもきれいです。私自身もよく使いますが植える場所には注意が必要です。
オオバギボウシ

オオバギボウシ・・・7~8月に淡い紫色の花を多数つけます。
日陰でも育つため日当たりのよくないところでもよく使われる下草です。
宿根性で冬に枯れても翌年出てきます。和風、洋風の庭など色々使い道があります。
開きかけの葉は(ウルイ)山菜として食べられます。
カシワバアジサイ

カシワバアジサイは、アジサイ科アジサイ属に属する落葉低木です
。この植物は、特にその独特な葉の形状から名付けられており、「カシワバ」は「柏葉」を意味し、
その葉が柏(カシワ)の葉に似ていることに由来しています。
以下はカシワバアジサイの主な特徴です。
葉の特徴:カシワバアジサイの葉は大きく、深い切れ込みがあり、柏の葉のような形をしています。
秋には美しい紅葉を見せ、特に魅力的です。
花:夏になると、白色または淡いピンク色の大きな花を咲かせます。
花は円錐形の集合花序で、長さは数十センチにも及ぶことがあります。
初夏から夏にかけての見頃で、時間が経つにつれ色が変化します。
花が大きく垂れ下がりますので支柱が必要な場合もあります。
サイズと成長:成長は比較的遅めで、高さは1.5メートルから2.5メートル程度になります。
広がりもあり、庭木としては適度な大きさを保ちます。
育てやすさ:半日陰を好むが、ある程度の日光も必要です。
土壌は水はけがよく、やや酸性のものが適しています。
乾燥にはやや弱いため、水やりはこまめに行う必要があります。
用途:庭木として非常に人気があり、特にその美しい葉と花は、庭のアクセントとして用いられます。
また、紅葉することから、四季を通じて楽しむことができるのも特徴です。
カシワバアジサイは、その独特の見た目と季節ごとの変化が楽しめるため、
庭の装飾に最適な植物として多くの庭園愛好家に愛されています。
オトコヨウゾメ

オトコヨウゾメ・・・・落葉広葉樹で1~2mの株立物を自然風の庭でよく使われます。
春から初夏にかけて、目立たない小さな白色の花を咲かせます。
花は華やかさに欠けるものの、秋になると紅葉し鮮やかな小さな赤い実をつけ、
これが成熟すると内部の種が露出し、特有の美しさを見せます。
葉虫などに丸坊主に食べられてしまうことがありますので注意してください。
バイカウツギ

ヒョロヒョロと育つので場合によっては支柱などが必要です。
バイカウツギは落葉低木です。この植物は、春から初夏にかけて鮮やかな花を咲かせることで知られ、庭木として非常に人気があります。
花は梅の花に似ていこの名がありますが花弁は4枚です。
梅雨の茶花として好まれます。庭で使われるのは1m前後です。
葉は卵形または広卵形で、緑色をしており、秋には黄色や赤色に紅葉することもあります。
バイカウツギは、日向や半日蔭で育ち、水はけの良い場所を好みます。
土壌の質にはそこまで敏感ではなく、一般的な庭土でよく育ちます。ただし、過湿や極度の乾燥は避けるべきです。
剪定によって形を整えることができ、枯れた花を取り除くことで、次の花の咲きを促すことができます。
日本の庭園では、バイカウツギはその華やかな花の美しさから、庭のアクセントや生垣花壇の背景などに使用されます。
春から初夏にかけての美しい花は、庭に明るい雰囲気をもたらし、見る人を楽しませます。
また、比較的丈夫で育てやすいことも、庭木としての人気の理由です。
ナツツバキ

ナツツバキ・・・6月に白い椿に似た花を咲かせます。花芽や蕾など茶花に使われます。
真っすぐに伸び樹幹がきれいなので雑木の庭などよく使われます。半日陰から日陰の樹木です。
日向に植えてしまうと弱ってしまう印象です。
ナツツバキは、落葉高木で、日本原産の美しい庭木です。
この樹木は、特に夏に開花することから「ナツツバキ(夏椿)」と呼ばれています。
ナツツバキの最大の特徴は、初夏から夏にかけて咲く白い花です。
これらの花は直径5センチメートルほどで、中央には黄色い雄しべが目立ちます。
花は椿に似ているものの、椿とは異なり、花びらが一つ一つ散る特徴があります。
花芽や蕾など茶花にも使われます。
この樹木は、葉は互生し、長さは5センチメートルから10センチメートル程度で、縁に微かな鋸歯があります。
秋には、葉が美しい赤やオレンジ色に紅葉し、冬には落葉します。
ナツツバキの樹皮も特徴的で、真っすぐに伸び、樹幹がきれいなので雑木の庭などよく使われます。
冬場の落葉した姿も魅力の一つです。
ナツツバキは、半日陰で育ちますが、直射日光が強すぎると葉が傷みやすいため、午後の強い日差しを避ける立地が適しています。
土壌は水はけの良い、やや酸性のものが適しており、定期的な水やりが必要ですが、過湿は避けるべきです。
日本の庭園では、その美しい花や紅葉、独特の樹皮のために、一本でも存在感を放つシンボルツリーとして、庭の背景樹としても利用されます。
四季を通じて変化する姿が魅力的で、庭木としては比較的手入れが容易な部類に入ります。
ただ夏にはチャドクガがつくかもしれませんのでご注意を!
ホザキナナカマド

ホザキナナカマド・・・・落葉広葉樹。株立ちで高さは1m~2mの物を根締めなどで庭で使います。それほど大きくならないので使いやすい樹木です。6~8月に小花を多数つけます。
ホザキナナカマドは、バラ科サンカヨウ属に属する落葉低木です。
この植物は、その美しい葉と秋の鮮やかな紅葉で知られ、根締めなどで日本の庭などでよく用いられます。
ホザキナナカマドは、高さが1メートルから2メートル程度に成長します。
最大の特徴はその葉で、羽状複葉で長さは20センチメートルほどあります。
新芽の時期には、葉がピンクから赤っぽい色をしており、春から夏にかけては緑色に変わります。
秋には、鮮やかなオレンジや赤色の紅葉を楽しむことができます。
花は夏に咲き、小さな白い花が密集して総状の花序を形成します。
これらの花は観賞価値が高く、庭に明るい雰囲気を加えます。
ホザキナナカマドは日当たりと水はけの良い場所を好みますが、半日陰でも育つことができます。
土壌は普通の庭土で十分で、特に選り好みはしませんが、水はけの良いことが重要です。
日本の庭園では、ホザキナナカマドはその装飾的な葉と秋の紅葉の美しさから単独での植栽にも利用されます。
季節ごとに異なる表情を見せるため、四季を通じて楽しむことができるのが魅力です。
また、手入れが比較的容易なため、庭木として初心者にもおすすめです。
ヤブレガサ

ヤブレガサは、日本をはじめとする東アジア原産の多年草で、キク科に属します。
この植物は、そのユニークな葉の形状から「ヤブレガサ(破れ傘)」という名前がつけられ、日本の庭園や自然風の庭によく使用されます。
ヤブレガサは、高さが30センチメートルから60センチメートル程度に成長し、特にその葉が特徴的です。
新芽の時期には、傘が閉じたような形で地面から出てきます。
成長するにつれ、葉は徐々に開き、破れ傘のようなユニークな形状を見せます。
葉は大きく、掌状に深く切れ込み、緑色がかった灰色をしています。
春から初夏にかけて、ヤブレガサは小さな白い花を咲かせます。
花は穂状の花序になり、控えめながらも庭にアクセントを加えます。
しかし、この植物の魅力は主にその独特な葉にあります。
葉の形を生かした茶花として需要があります。
ヤブレガサは、半日陰の場所を好み、湿度の高い土壌でよく育ちます。
過度の日差しや乾燥は避ける必要があります。
日本の庭園では、自然の風景を模倣するためによく使われ、苔庭など、日陰のある場所の下草としても適しています。
また、ヤブレガサは育てやすく、特に特別な手入れを必要としませんが、
夏の暑さや冬の寒さにはある程度の耐性があるとはいえ、極端な気候の変化には注意が必要です。
この植物は、その独特の美しさで日本庭園に落ち着きと趣をもたらし、自然な風合いを演出するのに適しています。
オミナエシ

オミナエシは、日本原産の多年草で、秋の七草の一つとしても知られています。庭に植えるとよく増えますので間引きは必要です。
この植物は、日本の自然風景や庭園によく見られ、秋の季節感を象徴する草花です。
オミナエシは、高さが60センチメートルから1メートル程度に成長することが一般的です。
茎は直立し、緑色の葉は互生し、大きくて広がった形をしています。
葉の形状は、ややくぼんでおり、縁には細かい鋸歯があります。
この植物の最大の特徴は、夏の終わりから秋にかけて咲く鮮やかな黄色の花です。
小さな花が集まって大きな花序を形成し、その姿は非常に目を引きます。
花は星形で、多数が集まって円錐形の花穂を作ります。
オミナエシは、日本の庭園では、自然な風情を出すためによく使われます。
また、野草としての美しさも評価されており、自然風の庭や野草を取り入れた庭に適しています。
耐寒性があり、比較的丈夫で育てやすいため、初心者のガーデニングにも向いています。
水はけの良い土壌を好み、湿り気を多く含まない場所での栽培が適しています。
また、日当たりが良い場所を好むため、日光が十分に当たる場所での植栽が望ましいです。
オミナエシは、そのナチュラルな美しさで庭に彩りを加え、秋の訪れを感じさせる植物です。
フヨウ

フヨウは、フヨウ科に属する落葉低木です。
この植物は、特に夏の間に魅力的な花を咲かせることで知られています。
フヨウの花は、その大きさと鮮やかな色合いで注目を集めます。
花の色は白、ピンク、赤、紫などさまざまで、しばしば中央に濃い色の目があることが特徴です。
花の形は、大きく開いたトランペット状で、直径は数センチメートルに達することもあります。
植物としてのフヨウは、高さが2メートルから4メートル程度に成長することが多く
庭木として使用されることが一般的です。葉は緑色で、細長い楕円形をしています。
フヨウは丈夫で育てやすい植物ですが、成長が早く、よく伸びます。
最適な成長のためには日当たりの良い場所が適しています。
また、適度な水やりと排水性の良い土壌が求められます。
剪定を行うことで、形を整えたり、花の量を増やしたりすることができます。
日本では、フヨウは古くから庭で親しまれており、その美しい花は夏の風物詩としても知られています。
また、フヨウは韓国の国花でもあり、その文化的な意味合いも深いです。
花木と茶花のまとめ
茶花と花木の基本を理解し、自然の美しさを楽しむことができるようになります。
季節ごとの変化を楽しんで、ガーデニングの世界を堪能してください。
植物は自ら移動や言葉もしゃべれないので、大事に育ててあげてください。
色々な発見があるかもしれません。
花木、茶花の植栽や庭づくりにご興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。

自然美を追求するプロの庭づくりと庭のリホームガイド
都会の街中にいながら山の中にいるような
庭を表現出来ればと思っております。
花木や茶花の植栽、垣根、水鉢設置などお庭づくりのご案内
繋がらない場合、メールでお願いいたします。03-3921-6510受付時間 9:00-18:30 [ 日・祝除く ]
お問い合わせ お気軽にお問い合わせくださいご挨拶

自然美を追求する庭づくり
心地のよい庭は気持ちが和やかになります。
庭師の仕事は心にある理想の庭を形にする事。
お客様のオンリーワンの庭づくりをお手伝いいたします。
植木の剪定や庭木の伐採、1本からの庭木の植栽や庭づくりなど
お庭のお悩みを解決いたしますのでお気軽にご相談ください。
庭師 草庵 代表 suzuki jun