
東京都練馬区で、玄関前に植えられたマキの生垣を剪定しました。
お客様のご希望は、玄関前の目隠しを保ちながら、輪郭が分かるようにきっちりと刈り込むことでした。
また、生垣の側面は人が通る場所に面しています。伸びた枝葉が体に触れないようにするだけでなく、雨の日に傘が当たりにくい幅まで整えてほしいとのご要望もありました。
生垣は、外からの視線を遮るために枝葉を残す必要があります。
しかし、枝葉を残しすぎれば通路を狭くしてしまいます。
今回は、目隠しに必要な厚みと高さを保ちつつ、通路側はほかの面より強めに刈り込みました。高さはご希望に合わせて約1.8mに揃え、玄関前の生垣として締まりのある姿に整えています。
今回のマキの生垣剪定・施工概要
施工地域:東京都練馬区
樹種:マキ(イヌマキ)
作業内容:生垣の刈り込み剪定
生垣の場所:玄関前・通路沿い
剪定の目的:玄関前の目隠し、通路側への枝葉の張り出し防止
仕上がりの高さ:約1.8m
仕上げ方:上端と側面の線を出し、輪郭を整える刈り込み
手入れの頻度:年1回
お客様から伺ったご希望

今回の剪定でお客様が大切にされていたのは、次の三点です。
- 玄関前なので、外からの目隠しを保ちたい
- 柔らかく崩した形ではなく、線の通ったきれいな生垣にしたい
- 通路側は枝葉が人や傘に当たらないよう、しっかり刈り込んでほしい
生垣全体を同じ強さで刈れば、形を揃えることはできます。
しかし、この生垣では、見た目だけでなく場所ごとの役割を考える必要がありました。
玄関前では目隠しを保つこと。
通路側では、人が無理なく歩ける幅をつくること。
この二つを両立させることが、今回の剪定で大切な点でした。
玄関前の生垣として、輪郭の線を整える
庭師草庵では、すべての生垣を同じように四角く刈り込むわけではありません。
枝の重なりを見ながら柔らかく仕立てる生垣もあれば、今回のように、きちんと線を出した方が場所に合う生垣もあります。
玄関前は、家に出入りするたびに目に入り、来客を迎える場所でもあります。今回はお客様のご希望も踏まえ、上端と側面に線が通るように刈り込み、形を明確にしました。
ただ四角く小さくするのではなく、離れて見たときに上端が波打って見えないか、側面が部分的に膨らんでいないかを確かめながら整えています。
自然に見せることだけが、庭に合った剪定とは限りません。
目隠し、通路、建物との取り合い、お客様が望む庭の見え方まで考え、その場所に合う仕立て方を選ぶことが大切だと考えています。
通路側は、人と傘が触れにくいよう強めに刈り込む
生垣の側面には、日常的に人が通る通路があります。
晴れた日には気にならない程度の枝葉でも、雨の日には傘が触れます。濡れた枝葉が衣服に当たったり、傘が引っ掛かったりすれば、毎日の出入りで小さな不便が重なります。
そこで通路側は、目隠しを担う面よりも強めに刈り込み、枝葉の張り出しを抑えました。
マキは刈り込みに比較的耐え、芽吹きも期待できる樹種です。ただし、どの部分も無条件に深く切れるわけではありません。残っている葉や芽、枝の状態を見ながら、次の伸び方を考えて刈り込む強さを決めます。
今回はマキの状態を確かめたうえで、通行の邪魔になる側面をしっかりと詰めました。
高さは目線を意識して約1.8mに揃える
生垣の高さは、単に低くすればよいものではありません。
低くしすぎれば玄関前の目隠しとしての役割が弱くなり、高くしすぎれば圧迫感が出るほか、今後の手入れにも負担がかかります。
今回は、お客様が希望された約1.8mを仕上がりの基準としました。
外からの視線を遮るために必要な高さを残しながら、生垣だけが大きく見えすぎない高さです。天端は全体を見渡し、目線を移したときに線が自然につながって見えるように揃えました。
マキの生垣は、このお庭では年1回の手入れ
マキは、成長の早い生垣樹に比べると伸び方が比較的穏やかです。
このお庭では、現在の大きさと形を保つため、年1回の手入れを続けています。
毎年同じ時期に状態を確認しておくと、通路へ大きく張り出してから一度に切り戻すのではなく、無理のない範囲で形を整えやすくなります。また、高さや厚みが大きくなりすぎる前に手を入れることで、玄関前の目隠しとしての役割も保ちやすくなります。
ただし、必要な剪定回数は、日当たり、木の勢い、求める仕上がり、道路や通路との距離によって変わります。マキの生垣なら必ず年1回でよいということではなく、その生垣の伸び方と暮らしへの影響を見て決めることが大切です。
剪定後のマキの生垣

剪定後は、上端と側面の線が揃い、玄関前の生垣らしい締まりのある姿になりました。
目隠しとして必要な枝葉は残しながら、通路側の張り出しを抑えたため、人が通る空間にも余裕が生まれています。
正面から見たときの整った輪郭。
通路を歩いたときの使いやすさ。
高さ約1.8mの目隠し。
今回は、この三つの釣り合いを見ながら仕上げました。
お客様にも「きれいになった」と喜んでいただくことができました。
生垣の剪定は、表面を揃えるだけの仕事に見えるかもしれません。しかし実際には、どこから見られるのか、どこを人が通るのか、何を隠したいのかによって、残す厚みも刈り込む強さも変わります。
庭師草庵では、生垣だけを見るのではなく、庭と玄関、通路、そこでの暮らしまで見て鋏を入れます。
マキの生垣剪定についてよくあるご質問
マキの生垣は年1回の剪定で維持できますか?
今回の練馬区のお庭では、成長の様子と現在の仕上がりから年1回の手入れを行っています。ただし、日当たり、木の勢い、通路や隣地との距離、どの程度きっちり形を保ちたいかによって適した回数は変わります。
マキは強く刈り込んでも大丈夫ですか?
マキは刈り込みに比較的耐え、芽吹きも期待できる木ですが、枝葉の状態を見ずに一律に深く切るのは避けた方がよい場合があります。残っている葉や芽、枝の太さ、今後どこから伸ばしたいかを見て、刈り込む位置と強さを決めます。
目隠しを残したまま、生垣の幅を狭くできますか?
枝葉の状態によっては可能です。今回のように、目隠しに必要な面は厚みを保ち、通路側だけを強めに刈り込む方法もあります。ただし、すでに枝葉のない太い枝だけになっている部分などは、一度に幅を狭くすると葉が戻りにくいこともあるため、実物を見て判断します。
練馬区の庭仕事と生垣について
庭師草庵は東京都練馬区を拠点に、庭木の剪定、生垣の刈り込み、植栽、庭づくり、竹垣などの庭仕事を行っています。
練馬区で実際に行った剪定や垣根の事例は、→練馬区の植木屋・庭師草庵|庭木の剪定・庭の手入れでご覧いただけます。
マキ以外の樹種や、目隠しに合う生垣を知りたい方は、→生垣の種類と選び方|目隠しにおすすめの樹木を東京の植木屋が解説もあわせてご覧ください。
庭木や生垣の剪定費用、ほかの地域での施工例は、→庭木の剪定料金と施工事例にまとめています。
このマキの生垣を剪定、記事を書いた植木屋・庭師

庭師草庵 代表 鈴木 順
1990年に植木屋の仕事を学び始め、1999年に庭師草庵として独立しました。東京都練馬区を拠点に、個人邸を中心として庭木の剪定、生垣の手入れ、植栽、庭づくりなどを行っています。
生垣を整えるときは、樹種や形だけでなく、目隠しとして必要な高さと厚み、人が通る場所、建物との距離、その後の伸び方まで見て作業内容を決めています。
詳しい経歴や庭仕事への考え方は、→東京・練馬区の植木屋・庭師|庭師草庵の事業者情報をご覧ください。
練馬区でマキや生垣の剪定をお考えの方へ
「目隠しは残したいが、通路にはみ出した枝を切りたい」
「高くなった生垣を、無理のない高さへ整えたい」
「毎年刈っているが、少しずつ幅が厚くなってきた」
同じマキの生垣でも、植えられている場所と現在の枝の状態によって、適した刈り込み方は変わります。
樹木の名前や希望する形がまだ決まっていなくても構いません。現在困っていることを伺い、生垣の状態を見たうえで、必要な手入れを考えます。
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