
杉並区で行ったモクレンの剪定施工例です。
お客様からは、これ以上あまり高くしたくないので少し高さを下げてほしい、枝の風通しを良くしてほしい、モクレンの花が好きなので花芽は残してほしい、というご希望がありました。
剪定を行ったのは6月です。この時期には、これから花になるつぼみができ始めていました。
そこで今回は、つぼみを確認しながら残す枝を決め、木の上部を中心に薄くして、剪定前より約80センチ高さを下げました。
枝の混み合いを整理する一方、西日が強く当たる場所であることを考え、葉は少し多めに残しています。
今回のモクレン剪定の概要

施工地域:東京都杉並区
樹種:モクレン
剪定時期:6月
作業内容:高さを約80センチ程下げ、混み合った枝を抜く剪定
お客様のご希望:高さを抑える、風通しを良くする、花芽を残す
年間の手入れ:年2回。冬は枯れ葉を落とす程度
お客様からのご相談
今回のモクレンは、お客様が毎年花を楽しみにされている庭木です。
その一方で、上へ伸びて高さが出てきたため、これ以上あまり高くならないようにしたいというご希望がありました。木の内側の風通しも良くしたいとのことでした。
ご希望を整理すると、次の三点になります。
・現在よりも少し高さを下げる
・混み合った枝を抜いて風通しを良くする
・花を楽しめるように、でき始めたつぼみを残す
高さだけを考えて上部を大きく切れば、木を低くすることはできます。しかし、つぼみのついた枝まで多く失えば、お客様が楽しみにされている花も少なくなります。
今回は、約80センチ程高さを下げながら、花芽をできるだけ残すことを考えて剪定しました。
6月の剪定で最初に確認した花芽
剪定した6月には、枝につぼみができ始めていました。
そのため、上部の枝を一律に同じ高さで切るのではなく、つぼみの位置を確認しながら、切る枝と残す枝を決めました。
高さを下げるため、すべてのつぼみを残せるわけではありません。まず、木の高さをつくっている上部の枝を整理し、そのなかで今後の枝ぶりに必要な枝と、花を楽しむために残したい枝を選びました。
「高さを下げること」と「花芽を残すこと」のどちらか一方だけを優先するのではなく、両方の釣り合いを見ながら手を入れています。
木の上部を薄くし、高さを約80センチ下げる
実際の剪定では、頭の部分を中心に枝を薄くし、全体の高さを剪定前より約80センチ程下げました。
単に木の先端をそろえて切るのではなく、高さの原因となっている上部の枝を整理しながら、残す枝を決めています。
木を低く見せるために枝先を細かく切り詰めるだけでは、内側の枝数はあまり変わりません。今回は高さを下げるだけでなく、風通しも良くしたいというご希望があったため、枝先を短くする作業だけではなく、混み合った枝を抜くことも必要でした。
上部を薄くすることで、約80センチ程高さを下げながら、木全体の重さも軽くしています。
混み合った枝を抜いて風通しを良くする
木の内側では、混み合いの原因になっている枝を抜き、枝数を整理しました。
枝抜きとは、枝先だけを短くするのではなく、不要な枝を付け根から取り除く剪定です。
枝先を短くするだけでは、木の内側に枝が多く残ります。今回は内側の混み合いを減らすため、残す枝を決めたうえで、それ以外の枝を抜きました。
枝数を整理することで、木の中へ風と光が入りやすくなります。
すべての場所を同じ濃さにするのではなく、モクレンの枝ぶりと花芽を見ながら、必要な枝を残す剪定としました。
西日が強いため、葉を減らしすぎない
今回のモクレンは、西日が強く当たる場所にあります。
風通しを良くするために枝を抜きましたが、全体を必要以上に薄くすると、西日を直接受ける部分が増えます。そのため、通常よりも葉の数を若干多めに残しました。
剪定では、枝をどれだけ減らすかだけでなく、木が植えられている場所も考える必要があります。
同じモクレンでも、日当たりの強さや建物との位置関係によって、適した枝や葉の残し方は変わります。
今回は、上部と内側の混み合いを整理しながら、西日を受けることも考えて、葉を取りすぎないように仕上げています。
剪定後のモクレン

剪定後は、全体の高さが約80センチ程下がり、木の上部も軽くなりました。
内側の枝を抜いたことで風が通りやすくなり、6月にでき始めていたつぼみも確認しながら残しています。
高さを下げる、風通しを良くする、花芽を残すという三つのご希望に対して、どれか一つだけを優先するのではなく、木全体の釣り合いを考えて剪定しました。
西日が強いという庭の条件も考え、葉は若干多めに残しています。
年2回の手入れで状態を見ていく
このモクレンは、年2回手入れをしています。
枝を整理して高さを整える主な剪定は6月に行い、冬の手入れでは枯れ葉を落とす程度です。
毎回同じように強く切るのではなく、季節と木の状態に合わせて作業内容を変えています。
6月は、伸びた枝や混み合いを確認しながら高さと風通しを整える時期です。冬は大きく樹形を変えず、枯れ葉を落として庭を整えます。
年2回庭を見ることで、枝の伸び方や花芽の状態を確かめながら、木が急に大きくなりすぎないように管理しています。
花を楽しみながらモクレンの高さを管理する
モクレンの花を楽しみながら高さを抑えるには、ただ上部を切り詰めるだけでは十分ではありません。
今回の剪定では、6月にでき始めていたつぼみを確認し、残す枝を選びながら約80センチ程、高さを下げました。
さらに、木の内側では混み合った枝を抜き、西日の当たり方を考えて葉を若干多めに残しています。
庭木は、樹種が同じでも、植えられている場所やお客様が気にしていることによって手入れの方法が変わります。
庭師草庵では、木を一律に小さくするのではなく、花を楽しみたい、高さを抑えたい、風通しを良くしたいといったご希望を伺い、庭の条件に合わせて切る枝と残す枝を考えます。
杉並区でモクレンや庭木の剪定をご検討の方へ
モクレンの樹高が高くなってきた、枝が混み合っている、花芽を残しながら剪定してほしいといった場合は、木の状態に合わせて手入れの方法を考えます。
高さをどの程度まで下げたいのか、花をどのくらい残したいのかによっても、剪定する枝は変わります。
杉並区でモクレンをはじめとする庭木の剪定をご検討でしたら、お困りのことや残したい木の姿をお聞かせください。
杉並区での庭木の手入れは、モクレンのほかにも、五葉松の剪定や庭全体を明るくするための剪定をご紹介しています。ほかの施工事例と、草庵の手入れの考え方、ご相談の流れは、下記のページをご覧ください。
→ 杉並区の植木屋・庭師草庵|庭木の手入れと施工事例のご案内
繋がらない場合、メールでお願いいたします。03-3921-6510受付時間 9:00-18:00 [ 日・祝除く ]
お庭の相談をする お気軽にお問い合わせくださいこの記事を書いた人

庭師草庵 鈴木順
1990年から植木屋の仕事を学び、1999年に独立しました。
東京・練馬区を拠点に、杉並区をはじめ都内各地で庭木の剪定、庭づくり、竹垣や板塀などの庭仕事を行っています。
打ち合わせから施工、その後の手入れまで庭を長く見ながら、木をただ小さくするのではなく、花のつき方や枝の伸び方、日当たりなどを考え、切る枝と残す枝を判断しています。
繋がらない場合、メールでお願いいたします。03-3921-6510受付時間 9:00-18:00 [ 日・祝除く ]
お庭の相談をする お気軽にお問い合わせください

